日産自動車、木更津市、千葉日産自動車、日産プリンス千葉販売、日産サティオ千葉、ハナダ電機技術工業の6者は6月5日、「電気自動車(EV)を活用したまちづくり連携協定」を締結したことを公表した。なお、今回が千葉県内で初の災害連携協定締結となり、今後、環境イベントや防災イベント等を通して、市民に向け、EV普及啓発活動も実施し、今回その一環として、地域の子供たちを対象とした環境教育「わくわくエコスクール」も実施するとしている。
上記協定は、木更津市、ハナダ電機技術工業が推進するオーガニックなまちづくりと、日産が推進する電気自動車(EV)の普及を相互に連携することにより、「温室効果ガスの削減、災害対策の強化及びエネルギーの地産地消等の地域課題の解決に取り組むこと」を目的としている。
上記協定では、木更津市が、『電気自動車(EV)の普及を通じて、持続可能な社会の実現に向け、環境負荷の低減に取り組むと共に、地震災害等による大規模停電が発生した際に、市が指定する避難所等へ、千葉日産自動車株式会社、日産プリンス千葉販売株式会社、株式会社日産サティオ千葉が試乗車として所有する電気自動車(EV)「リーフ」と、ハナダ電機技術工業が所有する「e-NV200」を無償で貸与し、電力源として活用することで、避難所の円滑な運営を行い、市民の安全確保に努める』という内容となっている。
木更津市は、2016年12月15日に施行した、「木更津市人と自然が調和した持続可能なまちづくりの推進に関する条例」に基づき、地域一体となって、「木更津SDGs推進モデルORGANIC CITY PROJECT」を推進しており、今後、導入済みの「リーフ」や可搬型給電器の活用を通じ、環境に優しく、防災に強い持続可能なまちづくりを目指しており、また、木更津市に事業所を置くハナダ電機技術工業は、電機を中心とした「エネルギーの自産自消」と、人と人との繋がりや単一エネルギーに依存しないことをコンセプトに事業展開し、地域貢献活動や、自然環境保全活動など、オーガニックなまちづくりに取り組んでいる。
一方、日産は、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」の取り組みを発表し、その活動を牽引するリーダーとして、全国の自治体や企業と協力して、電気自動車(EV)普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでいる。
6者は、日産が推進する「ブルー・スイッチ活動」、木更津市が推進する「ORGANIC CITY PROJECT」における「支え合いによる防災・減災プロジェクト」と「脱炭素化プロジェクト」、ハナダ電機技術工業の環境を意識した地域貢献活動など、それぞれの取り組みにお互いが賛同し、上記協定の締結を行う運びとなり、さらに、昨年の台風15号による長期停電時において、日産が約50台の「リーフ」を木更津市を含む千葉県内の自治体に提供し、木更津市内において2台のリーフが高齢者福祉施設や保育園の扇風機、冷蔵庫等の電源として活用されたことで、「リーフ」の実用性が高く評価されたことも上記協定の締結の要因となっていると述べている。
日産、木更津市、ハナダ電機技術工業は、今後も上記協定締結を機に、環境活動の推進や、電気自動車(EV)を活用した持続可能なまちづくりを推進し、さらに電気自動車(EV)の普及を通じた防災、エネルギーマネジメント、温暖化対策、観光、過疎化などさまざまな地域課題の解決に向けて、更に連携を強化していくと述べた。
【「電気自動車を活用したまちづくり連携協定」の概要】
- 日産、千葉日産自動車、日産プリンス千葉販売、日産サティオ千葉、ハナダ電機技術工業は、木更津市で災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所に、日産販売会社の店舗に配備している電気自動車(EV)「リーフ」と、ハナダ電機技術工業が所有する「e-NV200」を無償で貸与する。
- 木更津市、日産、千葉日産自動車、日産プリンス千葉販売、日産サティオ千葉、ハナダ電機技術工業の協力により電気自動車(EV)からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所の円滑な運営を図り、市民の生命及び身体の安全を守る。
- 日産および、木更津市は、電気自動車(EV)の普及促進の一環として、地域の子供たちを対象とした環境教育「わくわくエコスクール」を実施する。