碓氷第三橋梁(通称:めがね橋)
芸術的なレンガ造りの4連アーチ橋
横川駅~軽井沢駅間に18カ所ある橋の中で、もっとも大きな橋が碓氷第三橋梁(通称:めがね橋、国重要文化財)だ。全長91mの橋は切り立った渓谷を横断。3基の橋脚がそそり立ち、隣り合う橋脚と美しいアーチで結ばれる4連アーチ橋は、まるで古代文明の水道橋を思わせ、芸術的にも見える。高さ31mの橋上(アプトの道)からは碓氷湖方面の眺望も素晴らしい。

美しいアーチを持つ碓氷第三橋梁。明治末期には橋の上を蒸気機関車が走る姿が見られた
近づいてみると、橋脚から欄干まですべてレンガ造りであることがわかる。日英の技師が設計し200万8000個というとてつもない数のレンガが使われた。当時の土木工事水準の高さもうかがい知れる。
横川駅からアプトの道で約4.8㎞、または国道18号線旧道を利用しクルマでもアクセス可能。なお、アプトの道はここから1.2㎞先が折り返し地点の旧熊ノ平駅だ。
ご当地ランチ
峠の釜めし おぎのや 旅情あふれるやさしい味

峠の釜飯定食
碓氷峠鉄道文化むら・横川駅を訪れたなら、やはりランチは峠の釜めしを。信越本線開業時(明治18年)から駅前に店を構えるおぎのや本店では、昭和33年に横川駅の駅弁として誕生した“峠の釜めし”が食べられる。発売当時から変わらない益子焼の土釜に入った釜めしは、秘伝のダシで炊き上げたごはんの上に、しっかりと味の染み込んだ鶏肉を中心にごぼう、しいたけ、くり、うずら卵、あんず等、彩りのよい具がたっぷり並ぶ、手作り感あふれるやさしい味だ。
本店では、単品の峠の釜めし(1100円:消費税込み、以下同じ)の他に、味噌汁と力餅(一口サイズの餅をこしあんでくるんだもの)がついた峠の釜飯定食(1300円)、自家製麺の麺類がつく山菜小そば・小うどん定食(1400円)等が用意されている。
横川駅は平成9年まで、これから碓氷峠を上る列車、下ってきた列車がそれぞれ電気機関車を連結/解放するため停車時間が長めだった。窓が開く列車は窓越しに、窓が開かない列車はホームに降りて出発時刻を気にしながら買い求めた、という旅の記憶を持つ方も少なくないはず。凝った容器に入った温かい駅弁は横川駅名物となり、人気は全国規模になった。

横川駅とおぎのや本店
横川駅前の本店の他、上信越自動車道・横川サービスエリア店(上り線)や国道18号線沿いのドライブイン(横川店)等でも峠の釜めしを食べることができる。
旅グルマ紹介
マツダ・CX-30 ドライバーとクルマの一体感がより強く

マツダ・CX-30
今回の旅グルマはマツダの最新クロスオーバーSUV「CX-30」。しかも、マツダが独自開発の燃焼技術により、ディーゼルエンジンのように低速域からクルマを力強く前に推し進める力が得られる、新世代ガソリンエンジンの“スカイアクティブ-X”を搭載したタイプだ。
アクセルペダルを踏んで、やや間をおいて加速が始まるということはなく、新世代エンジンの効用でタイムラグのない加速が始まる。高速道路(関越道~上信越道)では快適そのもの。2名乗車では、上り坂のパワー不足も感じず静粛性の高さが際立った。
このクルマらしさが顕著に現れたのは、急カーブが連続する国道18号線の旧道だった。減速~ステアリング操作~加速を何度となく繰り返すが、加速だけでなく、ブレーキもステアリングもドライバーの操作とすべて同調され、気づけばクルマが身体の一部になったような感覚になり、気分良く18号線旧道を駆け抜けられた。
今回の立ち寄りスポットマップ
※「マップコード」および「MAP CODE」は、株式会社デンソーの登録商標です。
※ナビの機種によっては、高分解能マップコードに対応していない場合があります。