「有山勝利の視軸」N-BOXが24カ月連続首位を独走

コラム・特集

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した8月の新車販売台数によると、ホンダの軽自動車「N-BOX」が連続24カ月目となる首位を堅持した。

N-BOXは1万8282台(前年同月比17・9%増)、2位ダイハツ・タントは1万6838台(同73・3%増)、3位日産・デイズが1万3432台(同34・4%増)、4位スズキ・スペーシア1万674台(同2・7%減)、5位ダイハツ・ムーヴ8802台(同10・6%)と、何と1位~5位までを軽自動車が占めた。ハイトワゴン全盛の感がある。

以下、6位トヨタ・シエンタ8745台(同57・9%増)、7位トヨタ・プリウス8176台(同9・4%)、8位日産・セレナ7714台(同21・3%増)、9位日産・ノート7709台(同27・6%減)、10位トヨタ・アクア7484台(同17・5%)と続く。

消費税率アップの影響で購入時期がずれ、それと同時に買う側(消費者)と売る側(販売店)との間の虚々実々の交渉となるが、この際も品物を持っている方が有利であることは間違いなく、焦っては負けとなることを再確認しておきたい。

この間に、トヨタのミニバン、エスティマおよび日産・キューブの生産打ち切りが次々に発表された。

エスティマは1990年の発売開始以来、約30年間ファミリー層を中心とした支持を得ていたが、ピーク時の00年に約12万2000台に達した販売台数が、18年には約9000台まで落ち込んでいた。本年7月までの累計販売台数は約180万台であった。

その間、アルファード、ヴェルファイア、エスクァイア等の新型車が登場、後継車の役を十分に果たしている。

キューブは98年の発売開始以来、03年に年間国内販売で約14万台販売したが、18年の販売は約7000台に落ち込んでいた。

トヨタ系ディーラーの全車種取扱い開始に伴う車種の統合、日産自動車の22年までに不採算車種の生産打ち切りと、今年から車種の減少は各社に見られることになろう。

 

[有山勝利プロフィール]

1937年生まれ。1960年に総合輸入車ディーラーに入社、そのまま定年まで殆ど広報作業に従事、依頼により1966年より、ブリヂストン・タイヤニュース、週刊大衆に連載執筆、筆名に有川 浩を使用、月刊自家用車、報知新聞、日刊スポーツ、スポーツニッポン、ディリースポーツ、マイカー情報(札幌)、くるまにあ にも連載、単発は無数。媒体側と広報担当の双方と交友、互助の功を上げた。

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