メルセデス・ベンツは10月28日、GLC初の電気自動車(EV)「エレクトリック GLC」を発表し、同日より全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて予約注文の受け付けを開始した。
また同日、メディ向け発表会が開催され、社長 兼 CEOのゲルティンガー 剛 氏と営業企画部 商品企画課 GLCプロダクトマネージャー ダニエル・ノルテ氏が登壇し、プレゼンテーションを行った。

GLCは、内燃機関モデルのメルセデス・ベンツのプレミアムミドルサイズSUVとして、国内では2016年にSUVが、2017年にはクーペが登場。2023年に発表した新型モデルでは、メルセデス・ベンツの技術を多数採用することで大幅進化が図られた。
今回発表したエレクトリック GLCは、新世代のEV専用プラットフォーム「MB.EA-M」(Mercedes-Benz Electric Architecture Midsize)を採用したプレミアムミドルサイズSUV。
<新開発の電気自動車専用プラットフォーム「MB.EA-M」を採用>
新開発の電気自動車専用プラットフォーム「MB.EA-M」を採用。電動パワートレインの開発にあたっては、システム全体を最適化するアプローチを採用し、効率性と充電性能を追求するとともに、走行性能の向上にも注力することで、メルセデス・ベンツらしい快適性とダイナミックなドライビングフィールを実現。
リア・アクスルに自社開発の永久磁石式同期モーター(PSM)を含む電動ドライブユニットを搭載することで、長距離走行におけるバッテリーから車輪へのエネルギー変換効率は93%を実現。
また、リア・アクスルには2速トランスミッションが組み込まれ、ダイナミズムと効率性を両立した他、4MATIC モデルではフロントアクスルにも高出力のドライブユニットを搭載。
GLC 250 エレクトリックでは260kW(354PS)/505Nm、GLC 300 4MATIC エレクトリックでは310kW(421PS)/800Nmを発揮する他、従来の生産方法と比較してセル 1 個あたりのカーボンフットプリントは約30%削減。
GLC 250 エレクトリックおよびGLC 300 4MATIC エレクトリックは、6.0kWまでの交流普通充電と、最大100kWの直流急速充電(CHAdeMO 規格)に対応。車外へ電力を供給できる外部給電機能(V2L)も可能となっている。
<最新世代のリチウムイオンバッテリー(容量 85.5kWh)を搭載>
前後アクスル間のフロア中央に配置。この大容量のリチウムイオンバッテリーと高効率な同期モーターによって、GLC 250 エレクトリックは642㎞、GLC 300 4MATIC エレクトリックでは618㎞と余裕のある一充電航続距離を実現。
<イルミネーションを採用したエレガントな外観に進化>
外装では、300SELなどに代表される、自動車の歴史上もっとも象徴的なデザイン要素のひとつであるフロントグリルを再解釈し、イルミネーションを備えた先進的な芸術作品へと進化。ポリカーボネート製バックライト付きドットを備えたイルミネーテッドパネルやスターモチーフを取り入れたヘッドライトを採用し、エレガントな外観を演出。
サイドデザインでは、GLC 内燃機関モデル比でホイールベースを84㎜、全長を120㎜拡大したことでより伸びやかでスポーティなプロポーションへと進化。メルセデスのデザイン哲学「Sensual purity(官能的純粋)」による面の抑揚と際立つホイールアーチ、後方に向けて緩やかに上昇するキャラクターライン/ウインドウラインが流麗な美しさとSUV の力強さを表現。
リアは、ワイドなリアフェンダーとフラッシュサーフェスデザインを採用したリアバンパー、そして革新的な2ピースデザインのLEDリアコンビネーションランプ、ブラックのサイドスポイラーを備えた2ピース構造のルーフスポイラーがSUVらしい力強さを強調。
足元では、標準仕様の19インチのアルミホイールから有償オプションで最大21インチまで選択が可能。
車体色には、新設定となるラベンダーシルバー(メタリック)、シアーブルー(メタリック)、ソーダライトブルー(メタリック)の3 色を含む全8色を設定。
<現代的なエレガンスと洗練されたデジタルテクノロジーを融合した室内空間>
シームレスに統合された大型のウッドインテリアトリムは、ダッシュボードとセンターコンソールを視覚的にひとつの調和した造形にまとめ上げ、アナログのラグジュアリーを体現。
また、10.3インチ(26.3㎝)のコックピットディスプレイ、14インチ(35.6㎝)のセンターディスプレイと14インチ(35.6㎝)の助手席用ディスプレイを一体化したMBUXスーパースクリーンを標準装備とした他、シームレスで一体感のある 39.1インチ(99.3㎝)のMBUXハイパースクリーンがオプションで選択が可能。
1,000 個以上のLED を備えた革新的なマトリックスバックライト技術により、8Kの水平解像度と高コントラストを実現。ゾーンディミング機能により、スライダー操作で2つの表示領域を同時に調整することが可能。
さらに、インテリア全体を縁取るアンビエントライトがスクリーンのフローティングデザインを一層印象的に演出し、未来的な雰囲気を演出。
インストルメントパネルを一体化するようにデザインされた大型のセンターコンソールには、ワイヤレスチャージング用の充電トレイを2つ装備し、その後方にはハザードランプボタンを含むハードキーを備えた新設計のコントロールストリップを配置した他、カップホルダーは充電トレイから分離され、使い勝手を向上。
他にも、ディストロニック用のロッカースイッチと音声調節用のローラースイッチを採用した最新世代のマルチファンクションステアリング、AGR(ドイツ脊髄健康推進協会)による認証を取得した新開発のシートを採用している他、大型で開放的な SKY CONTROL パノラミックルーフを標準装備とした。
内装色は標準仕様のブラック(レザーARTICO)に加え、AMGラインパッケージ選択時にはブラック(レザーARTICO/MICROCUT)、レザーエクスクルーシブパッケージ選択時にはブラック(本革)、ビーチブラウン/ブラック(本革)、アイボリーベージュ/ブラック(本革)の3 色を設定した他、インテリアトリムにおいては標準仕様でグレーオープンポアバーチウッドインテリアトリム、AMG ラインパッケージおよびレザーエクスクルーシブパッケージ選択時にはブラックオープンポアウッドインテリアトリムが組み合わされる。
<GLC初のフロントトランクを採用>
ボンネット内部に容量128Lのスペースを確保。フロントトランクはボンネット先端に備わるタッチセンサー式のスリーポインテッドスターエンブレムに軽く触れるだけで解錠が可能。
ラゲッジルームは、520〜1,690Lと大容量で凹凸の少ないフラットなスペースを確保しており、5名乗車時でも標準的なゴルフバッグ3個を積載できるゆとりのあるラゲッジスペースを確保。
<自社開発のオペレーティングシステム「MB.OS」を採用>
さらに、メルセデス・ベンツが自社開発したMercedes-Benz Operating System(以下「MB.OS」)を採用し、最新の第4世代MBUXや、Googleの地図データ・交通情報とメルセデス・ベンツ独自のUI/UXを統合し、新しく開発されたMBUXナビゲーション、複数の生成AIを1つに統合したMBUXバーチャルアシスタントなど機能面においても大幅に進化。
<新世代の安全運転支援システム(MB.DRIVE)を採用>
MB.DRIVE の名称のもと、新世代の安全運転支援機能を採用。MB.DRIVE は、メルセデス・ベンツが追加の快適運転支援機能を統合して提供する新しい枠組みであり、運転時や駐車時におけるドライバーの負担軽減をサポート。最大10個のカメラ、5基のレーダー、12個の超音波センサーに加え、高性能なコンピューターを採用しており、これらのセンサーと高度な演算能力により、車両周囲の状況を把握し、先進的な運転支援および駐車支援機能を支援。
<クリーンエネルギー自動車導入促進補助金>
クリーンエネルギー自動車導入促進補助金として、GLC 250 エレクトリックでは98万円、GLC 300 4MATIC エレクトリックでは78.4万円が適用可能。
【希望小売価格】913万円~957万円


















