日産は、14日(日)に開催された「ABB FIAフォーミュラE選手権」の今シーズン最終戦となる第13戦ニューヨークePrixに参戦し、セバスチャン ブエミ選手が3位表彰台を獲得した。最終戦を終了し、ブエミ選手は今シーズンのドライバーズランキングで2位となり、日産e.damsはチームランキングで4位となった。
ブエミ選手は、今回のレースで予選3位からスタートし、決勝も3位でチェッカーを受けた。これにより、日産にとっては5戦連続、ブエミ選手にとっては4戦連続の表彰台獲得となった。今シーズンのレースで、ブエミは4戦連続で表彰台に上がった唯一のドライバーとなる。第8戦を終えた時点のランキングは13位だったが、第9戦以降の5レースで89ポイントを獲得し、最終的にランキング2位でシーズンを終えた。
オリバー ローランド選手は、予選で7位となり、惜しくもスーパーポールシュートアウトへの進出を逃したが、決勝レースでは6位でゴールした。その結果、今シーズンのドライバーズランキングは10位となり、シーズン5でデビューしたルーキードライバーの中では最上位でシーズンを終えた。
日産はデビューイヤーで、第12戦での初勝利を含め7度の表彰台獲得と、シリーズ最多となる6度のポールポジション獲得、全戦でスーパーポールシュートアウトに進出、そしてチームランキング4位という成績を収めた。
日産グローバル モータースポーツダイレクターであるマイケル カルカモ氏は、「このチャンピオンシップを戦うのはとても厳しい挑戦だと分かっていました。シーズン前半は苦しい戦いが続きましたが、日産、e.dams、そしてNISMOの全員が最後まで戦い続けたことを誇りに思います。デビューイヤーに昨日の初勝利を含め、多くの素晴らしい結果を残すことができました。シーズンを通して予選では好調を維持し、決勝でのパフォーマンスも徐々に向上していきました。1年間を戦い抜き、フォーミュラE選手権のデータと経験、そして知識を得ました。これらはシーズン6に向けてより良いレースパッケージを開発するためだけでなく、今後の電気自動車の開発においても役立てることができるでしょう。」と述べた。
チーム監督のジャンポール ドリオ氏は、「チーム全員の大変な努力、そしてドライバーたちの努力に感謝します。日産の初勝利は間違いなく、今シーズンのハイライトです。来シーズンも勝利したいです。しかし、競争はさらに激しくなると思います。努力を怠ることはしませんし、さらなる戦いを楽しみにしています。」とコメントした。
セバスチャン ブエミ選手は、「第8戦パリePrix終了後に、『君はチャンピオンシップで2位になれるよ』と誰かに言われても、私にはとても信じられなかったでしょう。それが4戦連続で表彰台に上がり、最終的にドライバーズランキングを2位で終えることができ、本当にうれしいです。チームランキングではわずか1ポイント差で3位を逃してしまったことは残念ですが、日産の最初のシーズンで優勝と表彰台、そしてポールポジションを数多く獲得できたことを誇りに思います。」と述べている。