【車屋四六】欲張り人類の飽くなき速度の追求
人という生物は欲の塊りのようで、良い記録が出ても、記録を破っても、満足することがない。もっとも、それで科学や道具が進歩するとも云えるのだが。 例えば、自動車で音速を突破しようという奴もいる。そうなりゃ命がけということにな […]
続きを読む人という生物は欲の塊りのようで、良い記録が出ても、記録を破っても、満足することがない。もっとも、それで科学や道具が進歩するとも云えるのだが。 例えば、自動車で音速を突破しようという奴もいる。そうなりゃ命がけということにな […]
続きを読む前回、ゴードンベネットを紹介したが、そうなれば、もう一人忘れてはならないアメリカ人が居る。 コーネリアス・バンダービルト、アメリカの海運&鉄道王の大富豪。南北戦争後の復興事業で設立のバンダービルト大学は、現在テネシー州の […]
続きを読む自動車レースとなれば、忘れちゃ困るのがゴードン・ベネット。ニューヨークの新聞王、ヘラルド紙のオーナーである。 ある日ベネットは、地中海を自分のヨットで遊びながら「国際自動車レースのスポンサーをやろう」と思いついた。ヨット […]
続きを読むヒルデブランド&ウオルフミューラー社=H&W社が世界初量産二輪メーカーで、そのエンジンの発注者がリリエンタールだということを既に伝えた。ということは、最初、H&W社の開発目的は航空エンジンだったことになる […]
続きを読む05年からのエドワーディアン時代に入ると、自動車は早さが命と、スピード時代に突入した。で、メルセデスという名の早い自動車が登場する切っ掛けにもなる。 話変わって、商才がないマイバッハに対して、ベンツは商売上手。第一号の三 […]
続きを読む前回、ベテラン時代に内燃機関が大進歩と書いたが、ようやく一人歩きを始めたガソリン機関に付きまとう、ウイークポイントが幾つかあった。キャブレーション、イグニション、ルブリケーションなど。またエンジンは、不完全なサスペンショ […]
続きを読む読者には、もう耳にタコだろうが、1885年、ダイムラーによって内燃機関に命が吹き込まれた。その特許を買ったド・ディオンとブートンは、一気筒でたった0.5馬力ではあるが、1800回転という高回転を実現して見せた(ダイムラー […]
続きを読むガソリン機関で飛行船を飛ばした世界初はダイムラーだが、船体の製作者はベルフェルト博士である。この先生、優秀な科学者だったが、かなりな呑気者だったようで、後日、飛行中の飛行船で、排気ガスのキャビン充満で死んでしまった。 飛 […]
続きを読む人間の闘争心とは、神から与えられた本性なのだろう。何時の世にも、何でも複数揃うと、どっちが強い、早い、長い、太い、なんでも理屈を付けて、優劣を付けたがる。 1885年、この世に生まれた内燃機関も、10年ほどの時が流れて性 […]
続きを読む1945年(昭和20年)、負けるはずがないと信じていた日本が戦争に負けてしまった。何しろ日本は神様の国だから、敵が攻めてきたら最後には神風が吹いてやっつけてくれると、子供の頃から頭に叩き込まれ、信じていたのに。 戦争が始 […]
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