彩甲斐街道
長瀞渓流や秩父鉄道と並走するドライブルート
川の博物館から次の目的地「浦山ダム」までのドライブルートは、ショートカットできる「皆野寄居有料道路」を使わず、あえて一般道の国道140号である彩甲斐街道を通っていくことをおすすめする。
有料道路を使ったほうが10分ほど時間短縮になるが、道中はトンネルのみのつまらない景色になってしまう。一方、国道140号は彩甲斐街道と呼ばれる、熊谷から甲府を繋ぐ街道で、その道中の風景は長瀞の渓流や、並走する秩父鉄道ではタイミングが良ければSLも見ることができるので、ドライブルートとしては筆者おすすめのルートの一つだ(蒸気機関車C58 363号機の全般検査に伴い、2020年のSL運転はなし)。
今回の「きままにクルマ旅」は、この彩甲斐街道を走る旅でもある。
春には桜、秋には秩父の山々の紅葉も楽しめ、レトロな秩父鉄道の駅舎を横目に走るのも気分が良い。川の博物館から秩父の市街地までは35分ほどの道のりとなる。
ご当地ランチ
安田屋「秩父名物わらじかつ丼を食す」

安田屋小鹿野店。休日は行列必至だ
秩父のご当地グルメといえば、そばや豚みそ丼など有名だが、個人的に外せないのがわらじかつ丼だ。
草鞋(わらじ)のように薄く平べったいとんかつが、1杯のかつ丼に2枚入っている姿が、まさにわらじが2足並んでいるように見えることから、「わらじかつ丼」と呼ばれているとのこと。
秩父でわらじかつ丼を提供している店も多いが、その中でも人気店はやはり「安田屋」だ。
日野田店と本店の小鹿野店があるが、どちらも無料駐車場も完備され、休日となると多くの観光客やバイカーで賑わう。

名前の由来でもある草鞋(わらじ)のように大きなかつが乗っていてボリューム満点
メニューはシンプルにわらじかつ丼のみで、あとはかつを何枚のせるかを選ぶだけ。1枚でもかなり大判のわらじかつだが、やはり名前の由来通り2枚のせて食べたいところ。大食いに自信のある人はぜひ2枚とオーダーして欲しい。
筆者も何度も安田屋には訪れているが、必ず2枚とオーダーしている。
ただ、女性や大食いに自信のない人には、1枚でも十分満腹になるので、無理はなさらぬよう(笑)
甘めの醤油ベースのタレがたっぷりかかったわらじかつは、ご飯がどれだけあっても足りないほど食欲を増進する味。
店内はカウンターとテーブル席、あとは座敷もあり、平日でも常に満席状態。休日では行列必至となる。
しかしその行列も納得の味とボリュームと価格なので、必ず満足できるだろう。

小鹿野店の店内はテーブル席が10数席。日野田店には座敷席もある
浦山ダム
日本で2番目に大きい重力式コンクリートダム
-1024x768.jpg)
重力式コンクリートダムとして日本で2番目の高さを誇る浦山ダム(写真提供:荒川ダム総合管理所)
秩父市街地から走ること10分程度で、浦山ダムが見えてくる。山の風景から突如現れる巨大建造物は目を疑うほど現実離れして見える。
浦山ダムは、堤高156.0m、堤頂長372.0 mと、重力式コンクリートダムとしては奥只見ダム(新潟県・福島県)に次ぐ日本で2番目の高さ。ダム下にも駐車場があり、間近で見れる重力式コンクリートダムとしては最大級。
ダム上部にはアーチ橋のような装飾もあり、無骨なだけでないデザインも魅力だ。
ダム下とダム上にそれぞれ無料の駐車場があるが、ダム下の駐車場からは浦山ダムと愛車のツーショット写真が撮れるので、撮影しておくと良いだろう。

浦山ダムのダム下駐車場で愛車とのツーショット写真も撮影可能
ダム下の駐車場からはダムの内部の見学施設を通り、一気に天端と呼ばれるダム上の歩道まで行くことができる。
ダム内部の見学施設では、ダムができるまでのパネル展示や、ダム下の水圧実験などもあり、エレベーターを待つ間に楽しむことも可能だ。


関東でもダムの内部まで見学できる施設は数少ない / ダムが完成するまでのパネル展示にも注目したい
ダムの天端歩道に上がると、秩父の街並みを眼下に見下ろすことができるが、運が良ければ雲海が発生することもあるという。ここまで街までの距離が近いダムも珍しく、ダム上からのパノラマはまさに絶景だ。

ダム天端からの眺めは、秩父市街地を見下ろす絶景だ
ダム上には「うららぴあ」という無料の見学施設もあり、浦山ダムの模型やダム写真展、近隣の生態系などを展示している。仮面ライダーなど特撮モノの撮影に使われることも多く、ライダーの写真や俳優のサインなども展示されている。
うららぴあにはトイレや休憩所、食堂もあり、お昼時(11:00〜13:30 月・火定休)に行けばダムカレーを食べることもできる。


浦山ダムの天端歩道では特撮モノの撮影が頻繁に行われている / 浦山ダムの天端には「うららぴあ」という見学施設がある


うららぴあの内部は休憩所やジオラマ、ダム写真展などが無料で開放されている / 11時〜13時半までと営業時間は短いが、ダムカレーも食べることができる
うららぴあの奥にあるダム管理所では、無料でダムカードも配布している(※新型コロナウイルス感染拡大防止のため配布を中止する場合もあり)。日本各地にあるダムでは、こうしたダムカードを配布しており、コレクションが増える嬉しさもある。ぜひゲットしておこう。

うららぴあの正面のダム管理所でダムカードを無料配布している