いすゞ自動車、BEVフルフラット路線バス「エルガEV」の量産開始

all 自動車 新車情報

いすゞ自動車は11月25日、本年5月に発売したバッテリーEV(BEV)フルフラット路線バス「エルガEV」の量産を開始したと発表した。

なお、車両の製造を委託するジェイ・バス株式会社 宇都宮工場(栃木県宇都宮市)において、量産第一号車の完成を祝うラインオフセレモニーが開催された。

 

 

ジェイ・バスは、日野自動車およびいすゞ自動車が50%ずつ出資し、2002年に設立されたバス製造会社。ジェイ・バスでは、日野・いすゞ向けのバスボデーの設計・製造を小松工場(石川県小松市)と宇都宮工場の2拠点で行っており、宇都宮工場では主に路線バスを製造している。

エルガEVは、リアアクスルの左右それぞれにモーターを内蔵した「インアクスルモーター」の採用によりフロアを低床化するとともに、バッテリーパックを屋根上と車体後部の床下に配置したことで、フロアレイアウトの自由度が高まり、車内前部の乗降口から最後部座席まで段差のないバリアフリー化を実現。さらに、BEVがもたらすスムーズな加速感と低騒音・低振動などにより、快適性も大幅に向上している。

また、従来のディーゼルエンジンモデル「エルガ」と同等の動力性能を確保しながら、路線バスで使用される航続距離を確保。国内主流の350Vで充電できる高電圧バッテリーを採用し、3.2時間で20%の残量から80%まで充電できるほか、災害時には救援車として、エルガEVから電力を取り出す外部給電機器と接続し、家電機器などに電力供給が可能となっている(V2L機能)。

Tagged