トヨタ、4~6月の生産体制を「無理のない計画」に見直しへ

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トヨタは、4~6月の生産計画を下方修正し、3月17日に公表した。

昨年夏以降の部品供給不足による大幅減産を取り戻すため、トヨタは11月より「挽回生産」として増産を計画したものの、実際には部品供給不足が解消せず、直前での生産計画変更が続いたことで、仕入れ先や生産現場に大きな負担が掛かっていた。

このため4月からの生産計画は、現実に即した無理のない計画に見直し、特に4月~6月を「意志ある踊り場」として、仕入先の人員体制や設備能力等も勘案しながら計画を立案することを決定したとしている。なお、これらの計画見直しに伴う4月の国内稼働停止についても同時に公表した。

同社は、上記により、設備などの能力を超えて限界まで人や残業時間を調整するのではなく、安全・品質を最優先に健全な職場環境を整備するほか、減産リスク等も織り込んだ計画を3か月先まで関係仕入先に伝え、毎月、3か月単位で前広に生産計画の見直し、関係仕入先への共有を実施するとしている。

具体的には、4月のグローバル生産台数は75万台程度を見込み(国内25万台、海外50万台)、グローバルで15万台程度の見直しとなる。なお、4~6月のグローバル生産台数は、平均で月80万台程度となる見込み。

4月の稼働停止工場】(全14工場28ライン中→5工場7ライン)

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