横浜ゴム、三重工場と新城工場が生物多様性に配慮した「いきもの共生事業所Ⓡ認証」を取得

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横浜ゴムは3月9日、三重工場と新城工場が2月に生物多様性に配慮した工場として一般社団法人「いきもの共生事業推進協議会(ABINC)」の「いきもの共生事業所®認証(ABINC認証)」を取得したと発表した。今回の取得で、同社の同認証を取得した拠点は平塚製造所、尾道工場、茨城工場とあわせて5拠点となる。

「ABINC(Association for Business Innovation in harmony with Nature and Community)」は、いきものと人が共生できるしくみを「創造」し、科学的・技術的に「検証」し、「事業化」を推進することを目的として2013年12月に設立された団体。ABINC認証は、一般社団法人「企業と生物多様性イニシアティブ」 が開発した「いきもの共生事業所®推進ガイドライン」に基づき第三者評価・認証する制度で、生物多様性に貢献する環境づくり、生物多様性に配慮した維持管理、ステークホルダーとのコミュニケーションの3点を中心に評価される。

三重工場では、ビオトープの創出、整備など生物のすみかづくりや、周辺の自然環境の調査結果をもとに地域生態系と調和した緑地が創出している点や、多数の従業員が参画する積極的なモニタリング調査、地域の学校や水族館と連携した環境教育をはじめとする様々な活動展開が高く評価され、今回の取得となった。また新城工場では、水辺ビオトープなどの創出も含め、樹林地や草地が一体的に整備されている点や、地域、周辺企業や団体と連携して取り組む「千年の杜」づくり事業やモニタリング調査活動などが高く評価されたとしている。

 

 

横浜ゴムグループは、2021年度から2023年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2023(YX2023)」のESG経営において「未来への思いやり」をスローガンに掲げ、事業活動を通じた社会課題への貢献を持続的な企業価値向上に繋げていくと述べている。環境課題では「カーボンニュートラル」「サーキュラーエコノミー」「自然との共生」の3つを柱とし、それぞれに中長期目標と達成に向けたロードマップを設定。「自然との共生」では持続可能な天然ゴム調達の取り組みや、国内外の工場での従業員による全員参加型の生物多様性保全活動を推進していくとしている。

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