【気軽にボートフィッシング】カワハギの好ポイント・長者ヶ崎海岸(神奈川県)

アウトドア レジャー

葉山のボート釣り場としては最も西寄りに位置する長者ヶ崎海岸。ここにはオオモリボートの他に大海荘という民宿の片手間に土日祝日のみ営業するボート店の2軒があるだけ。往復の曳航をしてくれるオオモリボート店(℡090-7017-7305、090-1776-6586)が人気である。風が弱ければ冬場でも営業する。

この海域は根が広く点在して、初夏からのシロギス釣りには不向きだが、晩秋から初冬までカワハギが数釣れることで有名だ。カワハギが釣れる海域ではまた、自前の沖ブイには係留できるブイが浮いていてそこにロープを繋げてジックリとコマセ釣りを楽しめる。マダイを筆頭にアジ、イナダやカンパチも釣れるという。釣りたい対象魚を告げればその魚が釣れる場所まで船外機ボートで引っ張っていってくれる。しかも、往復というからボート釣りファンには人気があるというわけ。一番深い沖ブイ周辺で水深が28m前後。

ポイントAは岩礁帯と海藻根が入り混じるカワハギの好ポイントだ。水深は17~18m前後。カサゴやベラ類も混じるが、活性の高い日には多彩なゲストも多く、初心者でも楽しめる。ただし、根掛かりも多い場所だけにオモリと仕掛けの予備は十分に持参すること。アサリのむき身の他に万能餌のアオイソメを少量でも持参すると良いだろう。

ポイントBは岩礁帯に囲まれた砂地帯の狭い海域。うまくアンカリングできれば一人だけ大漁になることも。初夏のシロギスも根周りの隙間の砂地だけに良型が釣れる。ゲストのメゴチを生き餌に泳がせ釣りをすればマゴチやヒラメの実績も高い。また、6月にはマルイカが回遊してくる日もあり、決して侮れない。私はここで20cm弱の小アジを50匹以上釣った経験がある。6本針のサバ皮のサビキ仕掛けでである。だが、周囲が岩礁帯のため流し釣りはできない。コマセを撒いて魚が寄り付くのを待つスタイルが欠かせない。風と潮の流れを読んで正確にアンカリングするしか手はない。上級者向けの場所ではあるが、無風ベタ凪の日に挑戦してみてほしい。

 

注意したいのは駐車場の料金。土日祝日は1台1500円と高額。だが、平日は300円と格安となる。前日午後6時頃までには予約の電話を入れること。ボート料金は2人乗り5000円、一人乗り4000円。子供含めた3人乗りもある。

【梅澤克博】
神奈川県藤沢市出身。江ノ島の近くに生まれ育ったためか、小学校4年生の頃から海釣りを経験。2歳上の兄と自宅近くの池でフナ釣りをしたりアメリカザリガニを捕ったのはもっと小さい頃から。中学生時代にイシダイ釣りにハマるが、外道のウツボや良くてカサゴ程度に終わる。大学時代は創部60年以上の歴史を持つ釣り部に入り、磯釣りに没頭する。大学卒業後はトヨタ系ディーラーのセールスマンを経て自動車関連の業界誌記者に転身。その後編集プロダクションを設立。「関東周辺防波堤釣り場ガイド」等を手掛ける。最近は陸っぱりの釣りは完全に仕事になってしまったため、プライベートでは手漕ぎのボート釣りを楽しむ。動画でもレポートする「うみつりネット」も運営中。

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