ステランティスとファクトリアル・エナジー、電気⾃動⾞⽤の全固体電池の共同開発契約を締結

all 業界ニュース

ステランティスN.V.(NYSE / MTA / Euronext Paris: STLA)およびファクトリアル・エナジー(以下、ファクトリアル)は、高電圧トラクション全固体電池に関して、ファクトリアルが保有するテクノロジーをさらに進歩させるための共同開発契約を締結したと、11月30日アムステルダムで発表した。同契約には、ステランティスからの戦略的投資も含まれている。

ステランティスは、2021年7月に開催されたEV Dayのプログラムにおいて、2026年までに競争⼒を備えた全固体電池テクノロジーを導⼊するという⽬標を発表している。

今回の共同開発契約締結について、ステランティス CEO カルロス・タバレス氏は、「ファクトリアルをはじめとするきわめて評価の高いバッテリーパートナーに投資を⾏うことで、私たちの電気⾃動⾞ポートフォリオに必要な最先端技術を提供するスピードと対応⼒が向上します。このようなイニシアチブは、市場投入までの時間を短縮し、より費⽤対効果の⾼い全固体技術への移⾏をもたらします」と述べた。

また、ファクトリアル・エナジー共同創業者でありCEのシュ・ホアン氏は、「数多くの世界的に有名なブランドを傘下に収める先進的モビリティ・プレイヤーであるステランティスのパートナーとなることができて、たいへん栄誉です。今回の契約は、当社が製造するクリーンで効率的、そして安全な全固体電池技術を、一般市場に広く受け入れていただくための素晴らしい機会となります」と語った。

ファクトリアルは、電気⾃動⾞の幅広い普及の障壁となっている、航続距離と安全性の問題を解決する革新的なテクノロジーである全固体技術を開発。同社の先進技術は FEST(Factorial Electrolyte System Technology =ファクトリアル電解質システム技術)に基づいており、安全で信頼度の⾼い性能を実現する独⾃の固体電解質と、⾼電圧・⼤容量に対応する電極を組み合わせたもので、室温で作動する40Ahセルにまとめられている。FESTは従来のリチウムイオン・テクノロジーよりも安全で、より⻑い航続距離を実現し、既存のリチウムイオン・バッテリー製造のインフラに対してもドロップイン方式で採用が可能となっている。

Tagged