ダイハツ、「複数の通所介護施設における共同送迎サービス」のプレ運行を実施

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ダイハツ、三豊市、社会福祉法人三豊市社会福祉協議会(以下「市社協」)の3者は11月25日、昨年度の実証事業の実施以来、2022年度の本格運行を見据えて検討を進めている「複数の通所介護施設における共同送迎サービス」についての「プレ運行」を、2021年11月29日(月)から2022年1月28日(金)まで実施すると発表した。

ダイハツと三豊市は、2019年10月に連携協定を締結し、従来各施設が個別に実施してきた送迎業務を地域で取りまとめ共同運行を目指す取り組みについて検討を開始。2020年11月には市社協を加えた体制で実証事業を実施し、送迎業務そのものを外部委託することによる業務負担軽減、効率的な稼働などを確認した。

今回は、2022年度内の本格運行に向け、運営面等での課題の洗い出しを目的として、地域交通事業者をメンバーに加えた新体制にてプレ運行を実施する。さらに、新たな取り組みとして、①送迎車両の車内空間を活用した映像コンテンツサービス提供、②送迎車両の空き時間を活用した通所介護施設利用者への弁当配達サービスについて検証を行い、高齢者が豊かに暮らし続けられるまちづくりに寄与することを目指すとしている。

なお、同取り組みは、2021年8月24日に経済産業省 令和3年度「地域新MaaS創出推進事業」として採択されている。

【「プレ運行」実施概要】

<①共同送迎サービス>

◆概要:

各通所介護施設がそれぞれ単独で行っている送迎業務を市社協が運営主体として集約する。共同送迎の運行については、市社協より地域交通事業者である本山タクシー株式会社に委託した体制で実施し、運営面等に関する課題の洗い出しを行う。
また、本年度新たに送迎車両の車内空間で映像コンテンツサービスを提供することにより、送迎中の利用者が楽しく過ごし、施設到着後に職員が介護サービスをよりスムーズに行えることを目指す取り組みについて、株式会社博報堂と連携し検証を行う。

◆対象者:下記介護施設の一部利用者。乗車人数は延べ2000人程度を見込む。運行車両は5台。

◆利用料:無料

<②弁当配達サービス>

◆概要:

高齢者の移動負担軽減と生活利便性の向上を目的に、国分グループ本社株式会社と連携し、高齢者の身体的事情・健康面に配慮した最適な食事提供に関する検証を実施する。なお、送迎車両の空き時間を活用することで、車両の稼働率を向上させ、移動コストの低減を狙う。

◆対象者:上記共同送迎サービス利用者の一部。

◆利用料:配達は無料(ただし、弁当代は有料)

<③実施期間>

◆2021年11月29日~2022年1月28日(2021年12月31日~2022年1月3日を除く)

<④参画する通所介護施設>

  • 樋本デイサービス合同会社/樋本デイサービス
  • 株式会社ヘルシーエイジング/デイサービスオレンジホーム
  • 社会福祉法人豊中福祉会/とよなか荘デイサービスセンター
  • 合同会社rinrin/古民家デイサービスりあん
  • 社会福祉法人三豊市社会福祉協議会/財田町デイサービスセンター(三豊市より受託運営)

<⑤推進体制>

  • 三豊市:事業総括、運営運行体制作り、地域渉外
  • 社会福祉法人三豊市社会福祉協議会:送迎業務運営主体
  • ダイハツ工業株式会社:企画立案、システム・ノウハウ提供、実行サポート
  • 本山タクシー株式会社:送迎業務運行実施
  • 国分グループ本社株式会社:食事配達サービスにおける運営主体への食事供給
  • 株式会社博報堂:車内空間を利活用した映像コンテンツサービスシステムの提供

<⑥新型コロナウイルス感染対策>

厚生労働省ガイドラインにおける感染拡大対策遵守に加え、以下の対策を実施予定

  • 送迎用車両内部のSIAA認証済み抗ウイルスコーティング
  •  運転席と後部座席を仕切るアクリルパネルの設置
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