ボルボ、光学と画像技術のスタートアップ企業に出資

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ボルボ・カーズは11月24日、同社のベンチャーキャピタル投資部門であるボルボ・カーズ・テックファンド(Volvo Cars Tech Fund)を通じて、光学と画像技術のスタートアップ企業であるSpectralics社(スペクトラリクス社)に投資したと発表した。同社は今回の投資により、自動車の安全性向上と車内での革新的なユーザー体験に貢献する可能性のある、開発初期段階の有望な技術にアクセスすることが可能となった。

2018年に設立されたボルボ・カーズ・テックファンドは、世界中のポテンシャルの高いテクノロジーのスタートアップ企業に投資しており、人工知能、電動化、自動運転など、自動車産業を変革する戦略的な技術トレンドに重点的に行っている。

イスラエルを拠点とするSpectralics社は、航空宇宙技術の開発を背景に、素材やハードウェア、ソフトウェアを組み合わせた最先端の画像処理・光学インフラを開発し、さまざまな先進光学機能を可能にしている 。Spectralics社のコアソリューションの一つである多層薄膜コンバイナー(MLTC)は、あらゆる形状やサイズのシースルー表面に適用できる新しいタイプの薄膜光学フィルム。この技術は、自動車のフロントガラスや他の窓に組み込むことで、ガラス上に画像を重ねて表示することができ、特にフロントガラスに組み込むことで、広視野の“ヘッドアップディスプレイ”となり、現実の環境に仮想の物体を重ね合わせることで距離感を感じさせ、安全で違和感のない体験を提供することが可能となる。また、この技術の他の用途としては、様々なアプリケーションのための高度なフィルター、キャビン内のセンシング、ブラインドプルーフの正面カメラ、デジタルホログラフィック・プロジェクションなどが考えられる。

Spectralics社は、スウェーデンのイェーテボリにあるMobilityXLabプログラムの参加企業であり、イスラエルのテルアビブにあるDRIVEネットワークの一員でもある。この2つのプログラムは、モビリティ分野で新境地を開拓できるアイデアを持つ有望なスタートアップ企業を対象としたアクセラレータで、ボルボ・カーズは、2017年から両イニシアチブの主要パートナーとなっている。

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