UDトラックス、大型トラック「クオン」17,587台をリコール 走行不能となるおそれ

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UDトラックスは11月8日、大型トラック「クオン」の動力伝達装置(フロント及びインターアクスルプロペラシャフト)に不具合があるとして17,587 台のリコールを国土交通省に届け出た。対象となる製作期間は平成29年5月10日~令和3年7月22日。

不具合の部位は動力伝達装置(フロント及びインターアクスルプロペラシャフト)で、フロント及びインターアクスルプロペラシャフトにおいて、ユニバーサルジョイント組付け時の軸方向ガタ調整工程が不適切なため、当該ジョイント部の軸方向のガタが許容値を超えているものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、グリースが漏れ出し泥水等がベアリングカップ内に浸入して、グリースの劣化による潤滑不足でベアリングが焼き付き、ユニバーサルジョイント部が破損し、最悪の場合、プロペラシャフトが脱落して走行不能となるおそれがある。改善措置は、全車両でユニバーサルジョイント部のガタ量を計測し、許容値を超えるものは良品に交換する。但し、良品の準備に時間を要するため、以下の暫定措置を行う。①ユニバーサルジョイント部にグリースが給脂できない場合は、良品に交換する。②ガタ量が0.3㎜以上の場合は、当該プロペラシャフトを良品に交換する。③ガタ量が0.1㎜を超え0.3㎜未満の場合は、グリースを5,000㎞又は6か月毎のいずれか早く到達した時点で給脂を行い、準備ができ次第、良品に交換する。なお、当該ジョイント部のガタ量の許容値(0.1㎜以下)については、市場措置での確実な改善を期すため、その信頼性を改めて確認したうえで恒久措置に切り換える。

不具合の件数は81件、物損事故1件が発生している。

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