ダイハツ・ロッキー/トヨタ・ライズにハイブリッドモデルを追加

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コンパクトSUVのダイハツ・ロッキーとトヨタ・ライズに、シリーズ方式のハイブリッドシステムを搭載するモデルが追加され、11月1日に発売された。

トヨタ・ライズ(Z ハイブリッド 2WD)

搭載された新開発のハイブリッドシステム、e-SMART HYBRIDは直列3気筒1.2リッターエンジンで発電し、その電力を利用してモーターで走行する。つまり、常にモーター走行となり、これまでにない走行フィーリングが味わえる。新開発のエンジンを発電専用として組み合わせシンプルな機構により、小さなクルマに適したハイブリッドシステムとした。ダイハツが1960年代から取り組んできた電動車の研究開発の財産や、トヨタグループの技術・ノウハウも活用しながら開発したもので、今後は軽自動車へも拡大していく考えだ。

e-SMART HYBRID

なお、発電用に開発された1.2リッターエンジンは2WDガソリン車にも搭載される。既存の1.0リッターターボエンジンは4WD車に継続して搭載され、ハイブリッドと合わせて三つのパワートレーンから選べるようになった。

ハイブリッドシステムは極限性能の追求というより、日常での使用領域での性能追求にこだわって開発された。100%モーター走行により、①レスポンスの良い加速性能、②操作性の良さ、③高い静粛性を味わえる。

②操作性の良さについては、アクセルペダルの踏み加減で車速をコントロールできる「スマートペダル」が採用された。ブレーキペダルへの踏みかえ頻度が減り、加減速を繰り返す街中や下り坂、雪道、連続するカーブ…等々のシーンで楽に運転することができる。また、低車速ではクリープ走行が可能で、街乗りや駐車時の扱いやすさにも配慮した。

③高い静粛性については、停車時と低速域でエンジンを稼働させずにバッテリーで蓄えた電力でモーター走行することに加え、車体側ではダッシュサイレンサーの三層化や、フードサイレンサーの遮音性向上、エンジンアンダーカバーへの吸音材の追加に加え、制振材の改良を加えたことで車内でも会話しやすい高い静粛性が実現した。

安全性能では、タフトから採用した新ステレオカメラをセンサーとする進化版スマートアシストを採用。予防安全機能では、ダイハツモデルでは最多となる19の機能を搭載した。新たな機能として、衝突警報機能と衝突回避支援ブレーキ機能が、夜間の歩行者検知に対応するようになった他、標識認識機能では最高速度と一時停止の標識認識種類が増えた。さらに、路側逸脱警報機能、ふらつき警報機能が加わった。

電動パーキングブレーキ(オートブレーキホールド機能付)も採用され、全車速追従機能付ACCに停止保持機能が追加された。

コーナーリングを安定化に寄与する機能として、CTA(コーナリングトレースアシスト)が採用された。旋回時、車両が外側に膨らんでいると検知した場合、内輪にわずかな制動力を加えることで旋回方向を補正する。

ハイブリッド専用に適した新エンジンと、発電・充電制御の最適化により、コンパクトSUVクラストップレベルの低燃費、28.0㎞/リッター(WLTCモード走行時)を実現。さらに、性能とコストをバランスさせたバッテリー容量や、トンランスアクスルの内製化等により、ハイブリッドシステムを搭載したコンパクトSUVではクラス最廉価も実現した。

搭載されるリチウムイオン電池の電力は、停電等の非常時に外部に給電できるようになっている(ハイブリッド車にオプション設定)。ラゲージスペースにAC100Vのコンセントを持ち、1500Wまでの家電製品の使用や、スマートフォンの充電に利用できる。ガソリン満タン時で消費電力が400W時ならば、約4日間供給できる(ロッキーの場合)。

【希望小売価格】

[ロッキー](1.2リッター/2WD)166万7000円~205万8000円(ハイブリッド/同)211万6000円~234万7000円(1.0リッターターボ/4WD)194万4800円~231万8200円

[ライズ](1.2リッター/2WD)170万7000円~203万9000円(ハイブリッド/同)198万4800円~229万9200円(1.0リッターターボ/4WD)216万3000円~232万8000円

 

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