21年7月の新車販売、半導体不足で低水準続く

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8月2日、日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)は21年7月の新車販売台数を発表した。

登録車は24万台7148台で前年同月比3.3%増、軽自動車は13万300台で前年同月比17%減となった。昨年7月は新型コロナウイルスの影響による販売台数の落ち込みから回復しつつあった時期にあり、特に軽自動車は販売がいち早く急増したため、これとの対比で見ると軽自動車は大きくマイナスとなる結果になった。ただし登録車も一昨年(19年7月)との対比では17.8%減となっており、本格的な回復には至っていない。

【登録車】単月では2001年以降で下から2番目

登録車のうち乗用車は21万2707台で、前年同月比2.5%増。3月から5ヵ月連続での増加となったが、7月単月としては昭和43年の統計開始以降下から8番目、2001年以降では最低だった昨年7月に続いて下から2番目と低水準。半導体不足による生産の停滞が続いており、依然として厳しい状況が続いている。

乗用車のブランド別では、
トヨタ:11万6131台(6.7%増)
レクサス:4701台(65%増)
ホンダ:2万5638台(0.9%減)
日産:1万8961台(1.0%増)
マツダ:8191台(10.9%減)
スズキ:6782台(32.9%減)
スバル:6297台(15.5%減)
ダイハツ:3266台(21%減)
三菱:1868台(0.6%増)
となり、レクサスを含むトヨタ、ホンダ、日産、三菱は前年並みか上回る実績となったが、マツダ、スズキ、スバル、ダイハツは大きく落ち込む結果となった。

【軽自動車】スズキ、日産が大きくマイナス

軽自動車は13万300台で前年7月に比べ17%減となったが、このうち乗用車は9万6756台で21.5%減、商用車(貨物車)は3万3544台で0.4%減となり、乗用車のマイナス幅が大きかった。

軽自動車は昨年3月~6月の新型コロナによる低迷からの回復が早く、昨年7月はほぼ一昨年(2019年7月)並みの販売台数となった一方、今年7月は半導体不足による生産・出荷の遅れが目立っており、大きく落ち込む結果となった。

軽四輪総数のブランド別では、
スズキ:3万6446台(25.2%減)
ダイハツ:4万6646台(11.7%減)
ホンダ:2万6937台(0.6%増)
日産:9930台(41.7%減)
三菱:3157台(0.8%減)
トヨタ:2973台(0.6%減)
マツダ:2495台(27.3%減)
スバル:1713台(13.8%減)
と、ホンダを除き各社ともマイナス。特にスズキ、日産が大きく台数を減らす結果となっている。

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