【気軽にボートフィッシング】アジから青物まで多彩に狙える・網代和田木港(静岡県)

アウトドア

多賀港を南下すると網代湾に出る。網代港の手前にある小さな漁港が和田木港である。その港から出るのが貸しボートの内田丸。手漕ぎボートは1日5000円とやや高額だが、3人乗り2馬力の船外機ボートもあり、要船舶免許の船外機ボートも豊富。

内田丸のボート

ここ網代湾のボート釣りの特徴は水深が深く根も点在するため昔からアンカー投入が許可されない。ボート釣り専用の冲ブイにロープを括り付けて釣るのが慣わしだ。最近は10個ほどのブイが浮かんでいるので密になることはない。水深は30~40m前後と深く、季節毎に多彩な魚種が狙えるので人気が高い。夏から秋にかけてはコマセ釣りでアジを筆頭にカイワリやイナダも顔を出す。全長50cm前後の大物も釣れるためリールはドラグ性能がしっかりしたものを用意すること。ロッドはオモリ50号負荷に対応した沖釣り用のものを準備したい。付餌はオキアミ。コマセはアミエビかオキアミ。

船外機ボートで狙うのがポイントB水深が50m前後と深くなるが、この程度の水深でもアマダイや鬼カサゴが釣れる。根周りでは真鯛も釣れるから侮れない。ゲストに美味しいカワハギも竿を絞る。9月頃には多彩な青物も回遊してくるからハリスは細くても4号か5号を使いたい。

前述したブイ周りのポイントAの少し手前ではシロギスやメゴチが7月以降から数釣れる。釣れた小メゴチを行き餌として泳がせけばマゴチやヒラメの可能性が高まる。ただ流し釣りのできる風と天候、潮流が必須。漁師の生け簀やブイに仕掛けを絡ませないように流すことは言うまでもない。また船外機ボートの場合、西側の多賀寄りの水深15m前後でもシロギスやマゴチが期待できる。定置網に注意しながら航行することも重要。

本日の釣果

なお、内田丸では無料の駐車場が数台用意されるため事前予約が不可欠だ。日の出からボートを出せるので遠方の人は前夜から到着して車中泊する釣り人も。

東京から来るには東名高速・厚木インターから小田原厚木道路に入り小田原下車。国道135号線を熱海方面へ南下。多賀港を過ぎたら南熱海マリンホールが左手に見えるとすぐその先に和田木港がある。菊谷ボートや利一丸ボートもある。内田丸は℡0557-68-1565で前日までに予約を。嬉しいのは氷代が無料ということ。

<網代湾和田木港内田丸2馬力ボート根魚青物五目釣り20200828>

<網代湾和田木港内田丸 アマダイ&カワハギリレー釣り>

<梅澤克博>
神奈川県藤沢市出身。江ノ島の近くに生まれ育ったためか、小学校4年生の頃から海釣りを経験。2歳上の兄と自宅近くの池でフナ釣りをしたりアメリカザリガニを捕ったのはもっと小さい頃から。中学生時代にイシダイ釣りにハマるが、外道のウツボや良くてカサゴ程度に終わる。大学時代は創部60年以上の歴史を持つ釣り部に入り、磯釣りに没頭する。大学卒業後はトヨタ系ディーラーのセールスマンを経て自動車関連の業界誌記者に転身し、その後編集プロダクションを設立。「関東周辺防波堤釣り場ガイド」等を手掛ける。最近は陸っぱりの釣りは完全に仕事になってしまったため、プライベートでは手漕ぎのボート釣りを楽しむ。動画でもレポートする「うみつりネット」も運営中。

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