メルセデス・ベンツ、新型「メルセデス・マイバッハ S クラス」を発表

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メルセデス・ベンツ日本は7月1日、新型「メルセデス・マイバッハ S クラスを」発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて先行予約の受付を開始した。なお、納車は本年11月以降を予定している。

 

 

【エクステリアデザイン】

クラシックな3ボックスセダンを基調に、フロントのショートオーバーハングとリヤのロングオーバーハングを備え、縦に走る立体的なトリムが際立ったフロントグリルには、中央上部のクローム部分にブランド名の一部である「MAYBACH」の文字が刻まれ、クロームで仕上げられたフロントバンパーのエアインテークは左右方向のボリュームを強調している。Cピラーには固定型のクォーターライトと、マイバッハブランドのエンブレムを配置。20インチの鍛造のディッシュタイプアルミホイールを標準装備とし、オプションで21インチの鍛造マルチスポークのアルミホイールの選択が可能となっているほか、マイバッハブランドのエンブレムをLEDで投影するブランドロゴプロジェクターライトを採用している。さらに、ツートンボディカラーを今後、オプションとして導入を予定している。

 

 

【インテリアデザイン】

デジタルとアナログとラグジュアリーの融合と調和が図られており、先進技術の象徴ともいうべき大型有機ELメディアディスプレイと高級素材や精巧なクラフトマンシップが上質感を演出している。12.3インチのコックピットディスプレイの表示モード「マイバッハ」では、メルセデス・マイバッハのステータスをアピールするブランドカラーのローズゴールドがメーターの周囲と指針にあしらわれている。アンビエントライトには新たにメルセデス・マイバッハ Sクラス専用の「ロースゴールドホワイト」と「アメジストグロー」の2色が追加され、シートは新型Sクラスを踏襲した上で、ダイヤモンドパターンとダブルシームを加え、前席バックレストの背面は上質なウッドパネルとアンビエントライトを採用し、ファーストクラスパッケージ(4人乗り仕様)を選択した場合、後席を包み込むようにインテリアウッドトリムが配置される。アクセルペダルとブレーキペダル、ヘッドレストクッション、フロントシートバックレストにはマイバッハブランドのエンブレムがあしらわれ、ステアリングホイールやイルミネーテッドステップカバーには「MAYBACH」の文字が刻まれている。

 

 

【後席の快適性】

新型Sクラスのロングモデルよりもホイールベースが180mm長くなり、その延長分のすべてが後席の拡充に充てられている。後席左右のエグゼクティブシートは座面とバックレストを別々に調整することができ、バックレストのリクライニング角度は最大43.5度、もっとも起こした角度は19度に設定し、リクライニングポジションにした場合、着座認識機能が誰も着座していないことを確認すれば助手席シートは自動的に前方へ移動する。助手席のバックレストは改良型のヘッドレストにより従来よりもさらに前方へ26度倒れるようになり、後席から前方への視界が広がったほか、フットレストを助手席側背面に、レッグレストを左右後席下にそれぞれ設けている。また、4人乗り仕様のファーストクラスパッケージを選択すると、後席が左右独立シートとなり、クーリングボックス、格納式テーブルやシャンパングラスも装備されるのに加え、サスペンションやパワートレインのセッティングを切り替えることが可能なDINAMIC SELECTには新たに「 Comfort 」モードよりさらに快適性を重視した「MAYBACH」モードを設定した。

【後席ドアに電動開閉機能を標準装備として採用】

後席ドアに電動開閉機能を標準装備として採用。アクティブブラインドスポットアシストがMBUXに統合されたため、後方から近づく他の歩行者を件検知するとドア機能を自動的に停止するなど、開閉時の安全性にも配慮されている。後席コンフォートドアは複数の開閉方式に対応し、リアドアにはドアの開度を規制しないドアチェックアームと動力式カップリング、追加のドア制御装置などが搭載されている。

【高い静粛性を実現するアクティブロードノイズキャンセレーション機能】

高い静粛性を実現した新型Sクラスに加えて、リアホイールハウス周辺部に発泡吸音材を追加、Cピラーのクォーターライトに使用する合わせガラスの厚みを増し、さらにノイズ軽減タイヤを採用するなど、追加のノイズ低減技術が採用されている。また、アクティブノイズキャンセレーション機能を使用することにより、さらに静粛性を向上している。

【後席左右に「SRSリアエアバッグ」を搭載】

後席左右に「SRSリアエアバッグ」を搭載し、後席の乗員の安全性の向上。前席のシートバックの裏側に格納されており、万が一の事故を検知して展開する。シートベルトの拘束機能を補完し、乗員の頭や首を支えることで、負荷を大きく軽減する。また、シートベルトフィーダーが後席左右に採用されている。

【フルアクティブサスペンション「E-ACTIVE BODY CONTROL」をオプション設定】

フルアクティブサスペンションの「E-ACTIVEBODY CONTROL」をオプションで選択することが可能で、AIRMATICのシステムをベースに4輪それぞれに48V対応のアクチェーターを追加、スプリングレートとダンパーの減衰力を個別制御することができ。高い乗り心地を実現している。衝突安全性に寄与する機能も採用されており、側面衝突の可能性があるとクルマ側が判断すると、運転席/助手席のバックレストのサイドサポートに内蔵されたエアクッションが膨張してドアと乗員の間をサポートするだけでなく、E-ACTIVE BODYCONTROLが瞬時に車高をあげ、頑強な構造部分であるサイドシルでも衝撃力が受け止められるようになっている。

【全モデル「9G-TRONICオートマチックトランスミッション」を採用】

全モデルで、「9G-TRONICオートマチックトランスミッション」を採用している。1速から9速までの変速比幅が広いことから、エンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性を実現。さらに、全モデルで四輪駆動システム「4MATIC」を採用し、どのような路面状況でも安定した走行が可能となっている。

【2種類のパワートレインを設定】

メルセデス・マイバッハS 580 4MATICには3982ccのV型8気筒ツインターボエンジン「M176」に48V電気システムとISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせたユニットを採用。エンジン単体の最高出力503PS(370kW)、最大トルク700N・mを発揮し、ISGにより20PS(15kW)と200N・mを短時間発生することが可能となっている。また、メルセデス・マイバッハS 680 4MATICには5980ccのV型12気筒ツインターボエンジン「M279」を搭載し、最高出力612PS(450kW)、最大トルク900N・mを発揮する。いずれのエンジンも、9G-TRONICのトランスミッションと4輪駆動システムの4MATICを組み合わせ、必要以上にエンジン回転数を上げることなく快適な走行性能を実現しつつ、前後の駆動力配分を常に最適化している。

【価格(消費税込)】

  • メルセデス・マイバッハS 580 4MATIC:2,648万円
  • メルセデス・マイバッハS 680 4MATIC:3,201万円

 

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