日産、ダイナミックプライシング実用化に向けたEV・PHEV向け充電調整の実証事業を開始

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日産、MCリテールエナジー株式会社、SBエナジー株式会社、株式会社REXEV、三菱自動車の5社は6月30日、電気料金のダイナミックプライシング実用化に向けたEV・PHEV向け充電調整の実証事業の取り組みが、今回、経済産業省の一般社団法人環境共創イニシアチブを通じて公募する「令和3年度 蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業費補助金(ダイナミックプライシングによる電動車の充電シフト実証事業)」に採択されたと発表した。採択日の令和3年6月4日から令和4年2月18日までの間、国内において同実証事業を実施する。

同実証事業では、将来のEV・PHEVの電動車普及にともない、充電時間帯の集中による電力への負荷増大が懸念されていることを受け、電力負荷の低減や平準化を目的とした、電力需給状況等に応じて電気料金が変動するダイナミックプライシングによる効率的な充電時間のシフトを検証する。ダイナミックプライシングの導入により、電動車を活用した効率的な電力システムの構築、再生可能エネルギーの拡大、調整力の確保、系統増強を回避することによる社会的コストの低減などにつなげることを目指している。MCリテールエナジーが昨年度に実施した実証に引き続き、協力事業者と共同でさらなるダイナミックプライシングにおける充電行動の変化の分析をおこなうとともに、新たに、ユーザビリティを高めるためLINEを活用した通知と充電設定、充放電機器を用いた充電遠隔制御、外部充電へのサービス展開の検証実施を予定している。

【実証事業の概要】

日本卸電力取引所(JEPX)の電力量単価で最も安い時間帯の4時間をEV・PHEVへの充電無料時間として、前日に実証に協力するカスタマー(モニター)にメールまたはLINE公式アカウントから通知し、EV・PHEVに充電を行う。また新たに検証を実施予定の外部充電のサービス展開においては、指定された時間帯にEV・PHEVへ充電をおこなうとモニターがポイントなどの報酬を受け取ることができる仕組みを検討する。

【コンソーシアム実証体制・各社役割】

【対象エリア】

東京電力・東北電力・中部電力・関西電力・四国電力の管轄エリア

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