議員連盟の会長に就任した古屋圭司衆議院議員が挨拶

キャンピングカーの普及促進に向けた議員連盟設立

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衆議院議員会館で設立総会を開催

新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」が求められる中、密を避けた旅行・宿泊手段として脚光を浴びているキャンピングカー。近年、レジャーのみならず災害時におけるシェルターとしての役割や、災害指令車、医療介護者としての活用等、その社会的役割や多様性にも注目が集まっている。

そんな活況を見せるキャンピングカー業界だが、一方で、需要に対し供給が追いつかないともいわれる生産面や、車中泊のできるRVパーク拡充に向けたインフラ整備といった各種規制、制度に関する問題、災害時における自治体との活用協力等、市場の拡大とともに見えてきた課題もある。

そこで今年度、キャンピングカーの活用推進ならびに業界の成長・発展を図っていくことを目的に、自由民主党の国会議員が中心となり「キャンピングカーとくるま旅の普及を実現する議員連盟」が発足。6月14日、衆議院第二議員会館において議員連盟の設立総会が開催された。

衆議院第二議員会館で開催された議員連盟設立総会

各省庁からも担当者が参加

業界の現状と課題について意見交換

議員連盟の会長には、国家公安委員会委員長や内閣府特命担当大臣(防災)等を歴任し、モータースポーツ文化の発展にも尽力する古屋圭司衆議院議員(=メイン写真)が就任。幹事長に山口壯衆議院議員、幹事長代理には元運輸・国土交通官僚である赤澤亮正衆議院議員、事務局長にはキャンピングカーにも造詣が深い城内実衆議院議員が就任した。

議員連盟の幹事長に就任した山口議員の挨拶

幹事長に就任した山口議員

設立総会の進行役を務めた城内議員

総会の進行役も務めた城内議員

設立総会では、キャンピングカー業界の現状と課題について日本RV協会の荒木賢治会長(ナッツRV社長)がプレゼンテーション。欧米に比較して産業自体がまだ小さく、そのポテンシャルを発揮するためには行政上での支援が必要不可欠とし、関係各省庁に対しての要望や意見交換等が行われた。

各省庁の担当者を前に、キャンピングカー業界の現状と課題についてプレゼンする日本RV協会荒木会長

業界の現状と課題について説明する日本RV協会荒木会長

古屋衆議院議員からも、LPガス積み込みへの対応や、キャンピングカー登録に関する構造要件について、また欧米に比較してキャンピングカーの宿泊施設がまだまだ少ないといった問題も議論に挙げていた。

議員連盟では、今後もこれら課題の解消と推進策について議論を重ねていくとし、業界にとっても生産力拡大に向けた製造に関する見直しやインフラ設備の拡充、新たな利用法創出等、官民連携で目指すキャンピングカー業界発展の第一歩となった。

 


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一般社団法人 日本RV協会

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