三菱ふそう、社員教育のデジタル化を推進 新型コロナウイルス感染症拡大に対応

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三菱ふそうトラック・バス(以下、MFTBC)は2月25日、新型コロナウイルス感染症拡大に対応し、2020年に社員向けのオンライン研修を大幅に拡張したと発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、新しい生活様式として在宅勤務やソーシャルディスタンスが定着する中、従業員の柔軟なキャリア形成やスキル構築を支援すると述べている。

 

MFTBCは、2020年 6月に従来の在宅勤務制度を改正した「モバイル・ワーク」制度を導入し、最大100%の社外での勤務、および従業員のニーズに合わせた勤務時間の調整を可能にしたことで、感染のリスクを抑えながら自律性と柔軟性を育む勤務形態を提供。これに対応し、社員教育を担う教育機関「ふそうアカデミー」では、従業員に対するオンライン研修のレッスン数を560以上まで増やし、前年比61%拡充した。

 

MFTBCの研修コースは営業、サービス、財務など幅広い分野をカバーし、受講者は製品の機能や技術、アフターサービス、業務プロセスなどの知識を磨くことが可能となっている。従業員は自身の端末から、オンライン研修システム「ふそうホライズン」を通じ、オンライン研修を受講できる。2017年から段階的に同システムの開発・試験を行い、2019年に現在のデザインと機能で本格的に導入を開始。現在では、研修は英語と日本語の2か国語で実施しており、世界中の70市場以上、日本では国内子会社を含む全組織がアクセスできるオンライン研修システムを展開している。

 

ふそうアカデミーでは、ソーシャルディスタンスを徹底するため、いち早く多くの授業のオンライン化を実施。豊富な研修を「ふそうホライズン」で提供することで、2020年のオンライン研修レッスン修了者は延べ66,500人に達し、前年比162%となった。MFTBCは、新型コロナウイルス感染症の流行収束後もデジタル教育への投資を継続し、組織のレジリエンスと従業員の柔軟なエンゲージメントの強化を目指すと述べている。

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