日産、欧州で新型「キャシュカイ」を発表、夏以降欧州市場に投入

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日産自動車は2月18日、クロスオーバーSUV新型「キャシュカイ」を本年夏より、欧州市場に投入すると発表した。

 

2007年にデビューした「キャシュカイ」は、欧州市場でCセグメントにおけるクロスオーバーSUVのパイオニア的モデルとして市場を牽引し、同市場で最も売れている日産のモデルとなった。3代目となる新型モデルは、洗練されたデザイン、快適性、効率的なパワートレインなどの最新技術を採用している。

 

<シャープで力強いエクステリアデザイン>

新型「キャシュカイ」は、歴代のデザインを引継ぎながら、シャープでモダンなデザインへと進化した。Vモーショングリルやリアに流れるようにデザインされたフローティングルーフなど、日産のグローバルデザインランゲージが活かされているほか、くっきりとしたショルダーライン、引き延ばされたホイールベース、20インチのアルミホイールなどによって力強さを演出している。また、スリムな形状のLEDヘッドライトは、走行環境や歩行者の有無に合わせて自動で配光を調節する技術を採用した。サイドのデザインは、フロントからリアにかけて流れる1本の特徴的なキャラクターラインが、力強くスポーティーな印象をもたらし、テールランプは点灯時に立体感のあるデザインとすることで存在感を示している。エクステリアカラーは、11種類のモノトーンと5種類のツートンの計16種類のカラーバリエーションを用意した。

 

<質感の高い素材や先進の機能を備えたインテリア>

インテリアは、新しいシート素材やアンビエント照明を採用し、質感の高い素材や先進の機能、細部の造形など、最先端のデザインと高い実用性を両立させた室内空間を実現。

 

日産デザイン欧州の理事であるマシュー ウィーヴァー氏は、「表現力豊かなデザインを持つ新型『キャシュカイ』は、お客さまの期待にお応えできるモデルです。プレミアムでありながらも実用的であり、多くのお客さまにお選びいただけることでしょう。先進性と使い勝手の良さのレベルをさらに引き上げることで、他の追随を許さないレベルに新型『キャシュカイ』は到達しています。」と述べている。

 

<2種類のパワートレインを採用>

新開発の12Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた1.3リッターの直噴ターボエンジンを搭載。12Vマイルドハイブリッドシステムは、高性能リチウムイオンバッテリーとの組み合わせにより、減速時のエネルギーを回生して走行時に利用することで、燃費の向上とCO2排出量の低減を図っている。

 

また、欧州初となるe-POWERの追加投入を予定している。キャシュカイe-POWERは、高出力が求められる欧州市場のニーズに応えるため、日産が世界で初めて開発した可変圧縮比エンジン「VCターボ」を発電専用エンジンとして搭載。コンパクトで高出力、そして高い燃焼効率を実現する同エンジンをe-POWERと組み合わせることで、より高効率な電動パワートレインを実現する。

 

<欧州市場初のアライアンス CMF-Cプラットフォームを採用>

欧州市場で初めてアライアンス CMF-Cプラットフォームを採用したモデルで、最先端の車体構造とテクノロジーアーキテクチャを具現化した。車体の骨格部分には従来よりも多く軽量素材を採用し、最新のプレス技術と溶接技術を用いることで強度を高めると同時に、軽量化も実現している。また樹脂バックドアの採用や、先進的な製造技術を導入することで、現行モデルと比較して60kgの軽量化を実現したのに加え、車体剛性を41%向上。高い走行性能と安定した乗り心地を実現するとともに、事故時の安全性も格段に向上した。

 

さらに、前後のサスペンションに改良を施し、フロントサスペンションにはマクファーソンストラット式を採用。リアサスペンションには2WDモデルはトーションビーム式、20インチのホイールを装着する4WDモデルはマルチリンク式を採用した。加えて、パワーステアリングも改良し、ハンドル操作時の応答性と中立付近の安定感を向上した。

 

<先進的なインフォテインメントシステムを搭載 >

スマートフォンとのスムーズに連携し、最大7台のデバイスとの接続を可能とする車載WiFi、車両の状態をモニタリングする専用アプリNissanConnect Servicesなど、先進的なインフォテインメントシステムを搭載している。テアリングのダイヤルスイッチで操作する12.3インチのマルチインフォメーションスクリーンは、ナビゲーション、エンターテインメント、交通情報、車両情報などの表示レイアウトを自由に選択できるほか、マルチインフォメーションスクリーンの背景には、日本の切り子ガラスをモチーフにしたデザインを採用し、日本のDNAを表現している。

 

新しい10.8インチのヘッドアップディスプレイ(HUD)は、ナビゲーションルート、運転支援情報や道路情報などをフロントガラスに映し出すことでドライバーをサポート。高解像度9インチのNissanConnectディスプレイ画面には、ナビゲーション、エンターテイメント、車両設定機能が搭載されており、Android AutoとApple CarPlayの両方に対応。また、GoogleアシスタントやAmazon Alexaといった自宅とクルマをシームレスに繋ぐ機能にも対応している。

 

<多彩な全運転支援機能を搭載>

様々な状況においてドライバーをサポートする安全運転支援機能を搭載。プロパイロット(ナビリンク機能付)は、高速道路での同一車線内での加減速をサポートすることで運転中の疲労やストレスを軽減。ProPILOTと同様の直感的な操作を可能とし、ナビゲーションデータを利用することで、急なカーブや高速道路の出口などにおいて車速を自動調整し、スムーズな運転をサポートする。

 

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