日産と名古屋市獣医師会、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結

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日産、公益社団法人名古屋市獣医師会、愛知日産自動車株式会社、日産プリンス名古屋販売株式会社の4者は2月17日、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結したと発表した。

 

同協定は、名古屋市獣医師会が、「電気自動車(EV)の普及を通じて、自助力、共助力向上を図るため電気自動車を非常用電源として活用できる体制の構築に加え、地震災害等による大規模停電が発生した際に、名古屋市獣医師会が指定する動物病院等において、日産の販売会社である愛知日産自動車、日産プリンス名古屋販売より貸与される電気自動車(EV)『リーフ』を電力源として活用することで、動物病院等の運営を円滑に行い、動物の生命を守る」という内容となっている。

 

名古屋市獣医師会では、公衆衛生事業・動物愛護事業・学術事業などの公益活動を通して、人と動物が快適に生活できるまちづくりを目指しており、また災害時に、動物たちやその飼い主、動物医療従事者が、安心・安全に生活できるよう、防災対策や、BCP(事業継続計画)体制構築にも積極的に取り組んでいる。

 

また日産は、他社に先駆けて、2010年に電気自動車(EV)「リーフ」を量産化し、その発売以降、電気自動車のパイオニアとして車両の高性能化を推進。電気自動車(EV)は、静かで振動が少なく、排出ガスゼロで匂いもほとんどないことから、嗅覚に敏感な動物にも優しい移動手段としての活用も期待されているのに加え、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表し、その活動を牽引するリーダーとして、全国の自治体や企業と協力して、電気自動車(EV)普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでいる。そして、「ブルー・スイッチ」活動の推進を通じて、温暖化対策、防災・減災、エネルギーマネジメント、観光、過疎化などの地域課題の解決に取り組み、SDGsの達成に貢献している。

 

今回の協定は、日産が推進する「ブルー・スイッチ活動」と、名古屋市獣医師会の動物愛護や動物の生命を守るための防災対策との、双方の取り組みにお互いが賛同し締結を行う運びとなった。両者は今後もこの協定締結を機に、防災対策を強化し、電気自動車(EV)を活用した、人・動物、環境に優しく、災害に強いまちづくりを推進し、さらに嗅覚に敏感な動物の移動手段や、走る蓄電池としてのEV活用の他、電気自動車(EV)の普及を通じた地域課題の解決に向けて、更に連携を強化していくと述べている。

 

【電気自動車を活用した「災害連携協定」の概要】

  • 名古屋市で災害を起因とする停電が発生した際、名古屋市獣医師会が指定する動物病院や夜間動物救急センター等に、愛知日産自動車、日産プリンス名古屋販売の店舗に配備している電気自動車(EV)「リーフ」を無償で貸与する。
  • 名古屋市獣医師会、日産、愛知日産自動車および日産プリンス名古屋販売の協力により電気自動車(EV)からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、名古屋市獣医師会指定の動物病院や夜間動物救急センター等の円滑な運営及び、動物、飼い主、動物医療従事者の安全を確保し、動物の生命を守る。

 

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