日産、新型「フロンティア」を北米市場で2021年夏より販売開始

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日産は2月4日、ミッドサイズピックアップトラックの新型「フロンティア」を、北米市場で2021年夏より販売開始すると発表した。

 

新型「フロンティア」は、同社が米国市場で60年以上培ってきたピックアップトラックの経験を活かし、パワーや性能だけでなく実用性や操縦安定性、最新のテクノロジーを兼ね備えたモデル。北米日産は、持続的な成長と安定的な収益の確保を目指す事業構造改革「Nissan NEXT」を牽引する新型車の1台として、米国市場の製品ラインナップの変革を進めており、今回発表した新型「フロンティア」を含め、20カ月のうちに新型モデル10車種の発表を予定している。

 

<アグレッシブでモダンなエクステリア、モダンかつ実用性を重視したインテリア>

アグレッシブでモダンなスタイルと、日産を象徴するモデルである「ダットサントラック ハードボディ」から着想を得たデザインが組み合わせれており、インターロッキングデザインの新型ヘッドライトと堅牢さを表すグリル、そしてはっきりとした輪郭のフードを備えた力強いフロントエンドが特徴となっている。また、どこでも走れる地上高を持ちながらも安定感を感じる佇まいと、重厚な垂直状フェンダーによって耐久性と屈強さを演出。そしてリア部分は、機械で削り出されたような立体的な形状のテールランプが、リアゲートとボディサイドをしっかりと固定しているように配置され、堅牢さを強調している。

 

エクステリアカラーは、バックカントリーで見られるトレイルギアから着想を得たタクティカルグリーンメタリックや、「フロンティア」の頑丈なエクステリアを引き立たてるボールダークグレーパールなど合計9種類を設定した。

 

インテリアでは、エクステリアとの調和を考えた実用的かつモダンな雰囲気のデザインを採用。様々な情報を映し出す7.0インチのアドバンスド ドライブアシストディスプレイ、シンプルで直感的な操作が可能でドライバーや乗員にとって使いやすいデザインとなっている新しいセンターセンタークラスターを装備している。また、遮音材の追加やフロントドアの遮音ガラスによって車内に入り込むノイズを低減するとともに、疲労感を軽減させるゼログラビティシートなど快適性を向上した。

 

特別装備が施された「PRO-4X」(4WD)と「PRO-X」(2WD)には、様々な条件下でのオンロード、オフロードのドライブを快適に過ごせる装備を搭載している。

 

<最大出力310PSを発揮する3.8リッター直噴V6エンジンと9速オートマチックトランスミッションによる高い走行性能>

長年にわたって培ってきた性能をベースとしながら、現代の冒険家のニーズに応えるための性能を向上。は、9割以上の部品が新開発もしくは改良されており、ンとの組み合わせによって、高効率かつ力強い走りを実現した。新しいトランスミッションは、ロックアップ領域の拡大、レスポンスのよい電動油圧システム、長いインプットシャフトを採用することで、素早くダイレクトなシフトレスポンスを実現するとともに、ギアレンジを99%拡大(前型「フロンティア」5速モデル比)した。また、油圧パワーステアリングをチューニングし、ステアリング中立付近フィーリングを改善することで、長距離ドライブ時の疲労を低減させるとともに、ステアリングギア比を16%クイックにすることで、少ないステアリング操作でもレスポンスの良いハンドリングが可能となった。

 

サスペンションでは、新型の油圧キャブマウントが走行時におけるキャビンの振動を80%低減するとともに、同クラスでは唯一となるウレタン製のバンプラバーによってダンピングを制御し、より滑らかな乗り心地を実現。さらに、太くなったフロントのスタビライザーとリアスタビライザーが車体のロールを軽減しトラクションを向上するほか、ABS付き4輪ディスクブレーキが安心した制動力を発揮する。

 

新型「フロンティア」4WDモデルは、2WD/4HI/4LOモードを備えた電子制御のパートタイム式のシフトオンザフライ4WDシステムを搭載。また4輪リミテッドスリップ制御によって、滑りやすい路面でもトラクションを確保している。2WDモデルも含めた全車にヒルスタートアシストを標準装備するとともに、4WDモデルはヒルディセントコントロールも標準装備とし、急勾配の道路や山道での走行をサポートする。

 

<多彩な先進技術と安全機能を搭載>

多くの先進技術と安全機能を搭載。日産の米国モデルでは初となるオフロードモードを備えた日産インテリジェントアラウンドビューモニターを搭載し、オフロードモードは4LOを選択して低車速で走る際に、社外に搭載された4台のカメラ映像によって上空から車を見下ろしているかのような映像をディスプレイにを映し出し、タイトで荒れたオフロードの走行をサポートする。

 

日産セーフティシールド360の安全技術である歩行者検知機能を備えたインテリジェント エマージェンシーブレーキ、ブラインドスポットワーニング、リアクロストラフィックワーニング、レーンデパーチャーワーニング、ハイビームアシスト、リア自動ブレーキ、インテリジェントクルーズコントロール、トラフィックサインレコグニション、インテリジェントドライバーアラートネスなども装着することが可能なほか、インテリジェント前方衝突警告、イージーフィルタイヤアラートを備えたタイヤ空気圧警報システム、リアドアアラート、合計8個のエアバッグが標準装備されている。

 

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