メルセデス・ベンツ、フルモデルチェンジした新型「Sクラス」を発表、発表を記念した日本限定540台の特別仕様車「S 500 4MATIC ロング ファースト エディション」も発売

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メルセデス・ベンツ日本は、フラッグシップモデル「Sクラス」をフルモデルチェンジし、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて1月28日より発売した。

8年ぶりとなる今回のフルモデルチェンジでは、「Sensual Purity(センシュアル ピュリティ/官能的純粋)を追求したデザイン」、「人間中心の最新技術」、「安全性の更なる追求」など、「現代に求められるラグジュアリー」を再定義して各充実を図ったという。

 

<デザインの基本思想「Sensual Purity」に基づいたエクステリアデザイン>

エクステリアデザインは、「Sensual Purity(センシュアル ピュリティ/官能的純粋)」というデザインの基本思想に基づき、ラインやエッジを大幅に削減し、曲線を描く彫刻的な面により特殊な陰影を生み出しており、今後のメルセデス・ベンツ車をけん引するデザインを採用している。フロントエンドのヘッドライトにはSクラスならではの3点が光るデイタイムドライビングライトを備えているほか、メルセデス・ベンツ伝統の「スリーポインテッドスター」が輝くボンネットマスコット、緩やかな多角形のラジエーターグリルを採用。フロントバンパー下部にはクローム仕上げが施され、フロントエンド全体としてクールでありながらラグジュアリー感を演出している。

 

サイドビューは、短いフロントオーバーハングと長いホイールベース、バランスの取れたリアオーバーハング、流れるようなCピラー、長いダッシュトゥアクセル(フロントアクスルからAピラー下端までの長さ)など、メルセデスのラグジュアリーセダンとして均整の取れた基本プロポーションを採用。ラインやエッジを大幅に削減し、美しい面の張りや陰影でラグジュアリーを表現している一方、サイドウィンドウ下端に近いショルダー部にフロントからリアまでを貫くキャラクターラインを一本通すことで、車高を低く、スマートに見せる効果をもたらしている。

 

また、メルセデス・ベンツ車で初めて、キーを持った人が近づくことによって、ボディ面から自動でせり出す格納型のドアハンドルを採用。万が一の事故の場合などには自動でせり出すことで、従来どおり強い力で外部から引っ張りドアを開けることができる安全性も継承されている。リアエンドには、三角形で横に長い特徴的なデザインの2分割型のリアコンビネーションランプを採用。リアコンビネーションランプの上部に左右に通ったクロームラインはボディをワイドに見せる効果をもたらしている。

 

新型Sクラスは、前面投影面積がわずかに拡大したにも関わらず、Cd値は最小で0.22とすることで、世界最高水準のエアロダイナミクスを実現しており、省燃費性能も追求している。

 

<デジタルとアナログの調和を図ったインテリアデザイン>

インテリアデザインについても最新の「ラグジュアリー」を再定義する、デジタルとアナログの調和を図っている。センターコンソール上部に位置する12.8インチの「有機ELメディアディスプレイ」はセンターコンソールのブラックパネルからシームレスに繋がる、縦型のディスプレイとなっており、多くの機能を集約することでスイッチ類を減らし、シンプルでクリーンな印象に仕上がっている。インストゥルメントパネルを覆うウッドトリムは大幅に面積を広げて高級感を演出するとともに、ドアパネルまで回り込むデザインとすることで一体的で包まれているような印象を演出する。ウッドトリムでは、標準仕様が落ち着きのある温かみを感じさせる「ブラウンウォールナットウッドトリム」、AMGラインを選択すると「ハイグロス・スレートポプラウッドトリム」が装着される。センターコンソール、ドアパネル、オーバーヘッドコンソール、ステアリングにはブラックパネルのスイッチ類が配され、シンプルでありながら必要に応じて点灯したり、触覚フィードバックをするなど使い勝手も考慮されており、ステアリングホイールは、メルセデス・ベンツの最新世代のものが採用されている。

 

エアバッグを内蔵しながら非常にコンパクトに仕上げられた中央部と、ブラックパネルとシルバーのエッジで縁取られた、ユリの花からインスピレーションを得た造形は、シンプルでありながらラグジュアリーさを演出。室内を彩る「アンビエントライト」も大幅に改良され、先代と比べLED光源の数は40個から標準ボディで247個、ロングボディで263個となり、1m2当たり最大200カンデラと、先代の10倍の明るさとなった。周囲の明るさに応じて日中モードと夜間モードが自動で切り替わるとともに、手動でも20段階で調整することができるのに加え、64色から選択可能となっている。

 

<世界初の後席左右のSRSリアエアバッグを搭載>

世界で初めて助手席の機能に影響を与えない後席左右の「SRSリアエアバッグ」を搭載し、後席の乗員の安全性の向上した。前席のシートバックの裏側に格納されており、万が一の事故を検知
した際に展開される。シートベルトの拘束機能を補完し、乗員の
頭や首を支えることで負荷を大きく軽減。エアバッグの外縁部はチューブ状となっており、ガスによって強く膨張する一方その内側となる中央部は周囲の空気を取り込んで柔らかく膨張することにより、乗員の体格やチャイルドシートの有無など様々な状況に柔軟に対応して効果を発揮する。これを万が一の事故の際、膨張させることで表面積を増加し、乗員の傷害の可能性を減らす「SRS10ベルトバッグ」および座面の前部を跳ね上げることで前面衝突時の乗員の潜り込みを防止する「クッションエアバッグ」と組み合わせることで後席の安全性を向上した。

 

<進化した安全運転支援システム>

メルセデス・ベンツの自動運転開発の次のステップとなる技術は、一般道での安全運転支援に加え、特に高速道路での運転支援機能により、ドライバーにかかる負担を大きく軽減するシステムとなる。新型Sクラスには、これまでのメルセデス・ベンツの安全運転支援システムをさらにアップデートした新しいシステムを採用。使用されるハードウェアは下記のとおりとなっている。

 

◆使用されるハードウェア

  • フロント長距離レーダー: 長距離 最大検知角度 9度、近距離 最大検知角度 90度
  • フロントマルチモードレーダー 2個 : 最大検知角度 130度
  • リアコーナーレーダー 2個 : 最大検知角度 130度
  • ステレオマルチパーパスカメラ : 最大検知角度 70度
  • 360度カメラ 4個 : 最大検知角度 180度
  • 超音波センサー 12個 : 最大検知角度 120度 (駐車支援に使用)

◆従来に加えて追加となった新しい機能

  • 「アクティブステアリングアシスト」に必要な車線認識を、従来のステレオマルチパーパスカメラだけでなく、360度カメラシステムも使用することで、対応が可能なカーブが増えたり、高速道路上で今まで以上に精密に車線中央を維持することができるようになった。
  • ドライバーが周囲の道路状況に反応しなくなってからかなりの時間が経過していると判断した場合に警告を発したり、徐々に減速して最終的に車両を停止させる「アクティブエマージェンシーストップアシスト」は、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックとアクティブステアリングアシストが使用されていない場合でも、作動するようになった。
  •  警告や緊急自動ブレーキ機能を含む「アクティブブレーキアシスト」は、交差点や曲がり角での右左折の際に、対向、飛び出し、巻き込みなどにより、車、自転車及び歩行者と衝突する危険がある場合、警告や自動ブレーキが作動するようになった。
  • 車両前方にいる車道横断中の歩行者などとの衝突の危険を検知すると、システムが正確なステアリングトルクを計算して、ドライバーのステアリング操作をアシストする「緊急回避補助システム」は自車と同じ方向や反対方向に進む歩行者や自転車を含む車両も検知するようになった。
  • 走行している車線を意図せず逸脱しそうな場合に警告、および進路を修正する「アクティブレーンキーピングアシスト」は芝などの路肩に対しても反応するようになったほか、メニューで3段階の感度が調整できるようになった。さらに、作動時にアクティブアンビエントライトやヘッドアップディスプレイによって強調警告を実施。
  • 車両の斜め後ろのミラーでは見にくい死角エリアに車両や自転車がいることを警告し、30km/h以上で走行中に側面衝突の危険がある時に危険回避をサポートする「アクティブブラインドスポットアシスト」は停車時にドアを開けようとした際、後方から障害物が迫っている場合の警告機能を採用しました。さらに、乗員がドアハンドルに手をかけようとする動作を検知し、アクティブアンビエントライトによって強調警告を実施する。
  • 「PRE-SAFE®インパルスサイド」はフロントバンパー外側のレーダーセンサーが、側面衝突が不可避であることを検知すると、衝突側前席バックレストのサイドサポートに内蔵されたエアチャンバーが瞬時に膨張します。乗員をドアから遠ざけることで衝撃の軽減を図る。
  • 従来と同様の機能であっても、対応速度域が広くなるなどの改良が加えられている。

 

<四輪駆動 4MATIC とリア・アクスルステアリング>

全モデルで「9G-TRONICオートマチックトランスミッション」を採用。1速から9速までの変速比幅が広いことから、エンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性を実現した。そして、全モデルで四輪駆動システム「4MATIC」を採用し、どのような路面状況でも安定した走行が可能となっている。従来、大型なボディを有するSクラスでの四輪駆動システムの採用は、後輪駆動と比較して小回りが効きづらくなるというデメリットを伴ったが、新型Sクラスでは後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」を採用することで、そのデメリットを解消している。約60km/h以下では、リアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大4.5度傾けることで、日常の走行シーンや、駐車する際には回転半径が小さくなるため、クルマが扱いやすくなる。約60km/hを超えると、リアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大3度操舵することで、走行安定性を大きく向上する。

  •  駐車モード:フロントホイールと逆方向に最大 4.5 度
  •  シティモード:フロントホイールと逆方向に最大 4.5 度(約 60km/h 以下)
  •  高速域での走行安定性:フロントホイールと同方向に最大 2.5 度
    (約 120km/h 以上)
  •  ドライビングダイナミクス向上:フロントホイールと同方向または逆方向に最大3度まで。 (約 60-120km/h)

 

<MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)>

12.3インチのワイドディスプレイを採用するインストゥルメントクラスターと、12.8インチの縦型有機EL(OLED)ディスプレイを採用するセンターディスプレイの2画面を標準装備。さらに「リアシートコンフォートパッケージ」を選択することで、後席左右に11.6インチの後席ディスプレイが装備され、個々の乗員の利便性を最大化する。また、2018年から順次各モデルに搭載し、熟成が進められてきた対話型インフォテインメントシステム「MBUX」をさらに進化し、ボイスコントロールは「Hi,Mercedes」をキーワードとして起動。音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様な機能にも対応している。さらに、音声認識だけではなく、タッチスクリーン、ステアリングホイールにあるタッチコントロールボタンでも様々な操作をすることが可能となっている。今回初めて、前後席それぞれ左右計4席のどの席から発話されているかを聞き分け、アンビエントライトでその席をハイライトし、発話者のゾーンのみ温度設定を変更したり、エンターテインメントシステムを操作するなど、それぞれの席に紐づいた
コマンドを実行することが可能となっている。

 

「MBUXインテリア・アシスタント」も採用され、手のジェスチャーで様々な操作が可能となった。さらに、後席左右に装備される11.6インチディスプレイは、テレビや映画、音楽を鑑賞できるほか、目的地の設定や車両機能の設定などの機能がタッチスクリーンおよび専用のリモコンで操作することができる。また、前席の有機ELメディアディスプレイで選択したプログラムを、画面上で後席にドラッグすることで、そのプログラムをシェアすることができるなど、スマートフォンのような直感的な操作が可能となっている。

 

<生体認証によるシートポジション等の設定>

ドライバーの顔、指紋、声の3種類いずれかの生態認証もしくはPINコードによる計4種類の認証が可能。どれか一種類の認証により、シート、ステアリング、サイドミラーのポジションやコックピットディスプレイの表示スタイル、ペアリングした携帯情報端末、ナビゲーションのお気に入り設定などを統合して読み込むことが可能。

 

<世界初ARナビゲーションをフロントウィンドウに表示>

世界で初めてAR (Augmented Reality = 拡張現実)ナビゲーションを有機ELメディアディスプレイだけでなく、フロントウィンドウに投影するシステムをメーカー純正オプションで選択することができる。従来、目的地を設定して行先案内をする場合、地図上に進むべき道路がハイライトされるが、それに加えて、車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示される。さらに、フロントウィンドウのヘッドアップディスプレイ上には、進むべき道路が約10m先の景色に重ねて矢印で表示され、車の進行方向が変わると、それに従って矢印も動き、常にどの方向に進むべきかを分かりやすく表示する。

 

<「3Dコックピットディスプレイ」を採用>

インストゥルメントクラスターは、速度計などの表示が立体的に見える「3Dコックピットディスプレイ」を採用。内蔵されるドライバー側を向いた2つのカメラによって可能になった、ドライバーの左右それぞれの視線を追跡する技術により、特殊なメガネを使用せずにドライバーに3D映像を見せることが可能となった。コックピットディスプレイおよび有機ELメディアディスプレイの表示デザインは、4つの表示スタイル(ジェントル、スポーティ、エクスクルーシブ、クラシック)と3つのモード(ナビゲーション、アシスト、サービス)の中から選択することでカスタマイズが可能。

 

<カミングホームフィーリングを演出する室内空間>

ボディシェルの一部に遮音発泡材を採用することで、Cピラーを通した音の伝達など、ボディ構造内の遮音性能が大幅に改善された。また、ファイアウォール遮音材をAピラーの側面やフロア部まで延長するなど、静粛性を向上した。オーディオシステムにおいては、特別なBurmester®アルゴリズムと2個のヘッドライナー内蔵スピーカーを搭載する、合計15スピーカー、710Wの出力の「Burmester®3Dサラウンドサウンドシステム(パーソナライゼーション機能付き)」を採用したほか、サブウーファーを含む合計30個のスピーカーと2基のアンプ、合計1750Wの出力の「Burmester®ハイエンド4Dサラウンドサウンドシステム」を搭載。2つのBurmester®サウンドシステムのいずれかを搭載した場合、会話の音声を拡大してスピーカーから流し、乗員同士のコミュニケーションをサポートする機能が装備される。

 

シートにおいては人間工学を考慮し、心地よく、疲労しにくいようにデザインされており、「エナジャイジング コンフォート」は各種ヒーターやパフュームアトマイザー、シート設定、照明、音楽等のシステムを統合的にコントロールするほか、シートクッションとバックレストのわずかな動きにより、着座姿勢の変更をサポートする「エナジャイジングシートキネティクス」を装備した。後席は、新たに左右のシートにヒーター機能付きの調整可能な追加ヘッドレストクッションを採用。

 

S 400 d 4MATIC ロングとS 500 4MATIC ロングにオプション装備となる、リアシートコンフォートパッケージを選択すると、助手席シートをショーファーポジションへ電動で移動させることができるとともに、助手席側後席のシートに最大43.5度リクライニングが可能なフットレスト付きエグゼクティブリアシートが装備される。大型化されたフットレストは位置調整範囲が10mm拡大したほか、レッグレストの調整範囲が先代比で約50mm拡大されている。また、後席左右及びリアウィンドウの電動ブラインドや、前述のリアエンターテインメントシステムも装備している。

 

ほかにも、高い紫外線カット機能を持ったグリーンティンテッド断熱ガラスをフロントとフロント左右に、プライバシーガラスをリア左右2枚ずつとリアの計5枚に標準装備しているほか、フロントウィンドウは遮音膜を挟み込んだ合わせ安全ガラスを採用。さらに、遮音効果や赤外線を反射する性質を持つ全面合わせガラスを設定し快適性を追求している。

 

<テレマティクスサービス「Mercedes me connect」を標準設定>

自動車が通信することにより利便性を向上する先進的なテレマティクスサービス「Mercedes me connect」を標準設定。「24時間緊急通報サービス」などを最長10年間無償で提供する「安心安全サービス」、Send2Carなどを3年間無償で提供する「快適サービス」、メルセデス・ベンツ 24時間コンシェルジュサービスを1年間無償で提供する「おもてなしサービス」の3つのサービスカテゴリーから構成されている。

 

<パワートレイン>

S 400 d 4MATIC と S 400 d 4MATIC ロングには、最高出力330PS(243kW)、最大トルク700N・mを発揮する3リッター直列6気筒ディーゼルエンジン「OM656」を搭載。2 ステージターボチャージャーを使用し、小さいタービンにはさらに可変タービンジオメトリーを採用しており、低回転域から高回転域まで全域でトルクフルな加速を可能にしているほか、低振動で高い静粛性を実現している。 排出ガスの浄化システムはエンジンに近接し搭載されたことで、排出ガスの温度低下による浄化効率の低下防止を可能とした。

 

S 500 4MATICとS 500 4MATIC ロングには、コンパクトな3リッター直列6気筒ガソリンエンジン「M256」とともに、「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」、「48Vボルト電気システム」などの技術を搭載することにより、効率性、快適性、高性能化を実現。エンジン単体で最高出力435PS(320kW)、最大トルク520N・mを発生させ、さらにエンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力22PS(16kW) 、最大トルク250N・mを発生する電気モーター「ISG」と、「48V電気システム」により、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電する。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と力強い加速を実現している。スターターが、従来より高出力な電気モーターとなることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジンスタートおよびアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上。さらに、このモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも実施する。

 

<サスティナビリティ>

再生プラスチックで作られたケーブルダクトや、再生ナイロン糸で作られたフロアカーペットなど、資源保全型材料を使用して作られたコンポーネントを、重量にして98kg 以上使用している。再生材料を含むコンポーネントの数は、先代モデルの2倍以上に当たる120点にのぼり、そのほか再生可能原料を約40kg 使用している。

 

また新型「Sクラス」は、ジンデルフィンゲン工場(ドイツ)の中に新しく建設された「ファクトリー56」で組み立てられており、この組み立て工場は従来と比較し約25%の省エネルギーを達成、年間に必要な電力の約30%を担うことが可能な12,000以上の太陽光発電モジュールと屋上緑化、再生可能エネルギーで発電された電力の使用などにより、CO2 ニュートラルを実現している。さらに、この工場は様々なボディタイプやパワートレインの組み合わせに簡単に対応できるように設計されており、高い生産のフレキシビリティが確保されている。

 

<発表記念特別仕様車「S 500 4MATIC ロング ファースト エディション」>

新型「Sクラス」の発表を記念した日本限定 540 台の特別仕様車「S 500 4MATIC ロング ファースト エディション」も1月28日より注文受付を開始した。この特別仕様車は「S 500 4MATIC ロング」をベースに、さらにエクスクルーシブさを追求した限定車となる。エクステリアは標準仕様と、よりスポーティな AMG ライン仕様の2種類から選ぶことが可能で、エクステリアカラーではそれぞれダイヤモンドホワイトとオブシディアンブラックの2色から選択できるほか、AMGライン仕様ではさらにインテリアカラーもブラックとシエナブラウン/ブラックの 2 種類から選ぶことができる。標準仕様では19インチマルチツインスポークアルミホイール、AMG ライン仕様では21インチAMGマルチスポークアルミホイールと1インチずつ大型化した専用のアルミホイールを装備し
差別化を図っている。

 

インテリアは、ダッシュボードや前席のセンターコンソール、ドアトリムなどにもナッパレザーを用い、ルーフライナーは DINAMICA 仕様としているほか、前席背面や後席中央のアームレストの一部にもウッドトリムを装備するなど質感を向上した。インテリアトリムには「ハイグロス・スレートポプラウッドトリム」を採用し、クールな印象を演出。また、後席左右に装備される11.6インチリアエンターテインメントシステム、助手席側後席のフットレスト付エグゼクティブシートやSRSリアエアバッグに代表されるリアコンフォートパッケージを標準装備とし、後席の快適性を大きく向上している。

 

<価格(消費税込)>

1,293万円~2,040万円

 

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