コロナ禍の年末年始、帰省自粛で高速道路の交通量は昨年同時期に比べ65%に減少

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帰省や初詣、旅行など、全国的に移動が増える年末年始。しかし新型コロナウイルスの影響により、この年末年始は自粛要請が各所からなされ、例年とは異なる静かな年末年始となったようだ。

高速道路各社が発表した12月26日(土)~1月3日(日)の9日間の高速道路の交通状況によれば、平均日交通量は昨年度の同時期に比べ65%に減少。昨年度は193回発生した10km以上の渋滞回数は27%に減少、昨年度は7回発生した30km以上の渋滞は発生なしという結果になった。帰省自粛の呼びかけに加えて、GOTOトラベルが一時停止なったことも手伝い、渋滞の少ない年末年始になったといえるだろう。

期間中の主な路線と区間の平均日交通量を対前年比で見てみると、東北道・黒磯板室~那須は59%、関越道・水上~湯沢は64%、上信越道・松井田妙義~碓氷軽井沢が66%、東名高速・秦野中井~大井松田が71%、中央道・相模湖~上野原が73%、名神・大山崎~高槻JCTが72%、九州道・大宰府~筑紫野が72%など。さらに中国道・三次東JCT~三次は44%、浜田道・千代田JCT~大朝は46%など前年の半分以下になった箇所も多く、帰省を見送るなど自粛要請が功を奏したといえそうだ。

一方、東京湾アクアライン(川崎浮島JCT~海ほたるPA)は90%、首都高も渋滞こそ減少したものの、交通量は91%と比較的多い結果となった。遠くへの旅行や帰省を諦めた代わりに、近場でレジャーや買い物を楽しんだ人が多かったようである。

なお期間中、最大の渋滞となったのは1月2日19時40分頃の東名高速上り線・大和トンネル付近で26.1km。東日本管内では1月3日17時50分頃の関越自動車道上り線の鶴ヶ島IC付近で21.9kmで、ともに交通集中と事故によるもの。西日本管内では12月30日22時50分頃の新名神高速道路下り線・金勝山トンネル付近で22.7kmとなったが、これは除雪作業によるものだった。

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