トヨタ、2020スーパーフォーミュラ第5戦・第6戦で表彰台獲得 中嶋一貴2位/国本雄資3位(第5戦)、関口雄飛3位(第6戦)

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全日本スーパーフォーミュラ選手権の第5戦、第6戦が12月5日(土)、12月6日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催され、第5戦では中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が2位、国本 雄資(carrozzeria Team KCMG)が3位でチェッカーを受け、第6戦では関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が3位でフィニッシュし、それぞれ表彰台を獲得した。またタイトル争いでは、平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が第6戦で7位フィニッシュを果たし、2位と同ポイントの首位で最終戦へ臨むこととなった。

 

鈴鹿で行われた第5戦、第6戦は、土曜日・日曜日にそれぞれ予選、決勝を行うダブルヘッダー開催となった。

 

<12月5日(土)第5戦 予選・決勝>

予選では、中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が2列目4番手、小林 可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が3列目6番手、国本 雄資(carrozzeria Team KCMG)が9番手、関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が10番手、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)が11番手、坪井 翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が13番手、石浦 宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が14番手、平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は車両トラブルで出走できず最後尾でグリッド決定となった。

 

決勝では、予選から約3時間と慌ただしいインターバルを経てフォーメーションラップが開始され、10番手グリッドの関口がトラブルに見舞われコース上にストップし戦線離脱となった。2列目4番手の中嶋はまずまずのスタートを切ったが、後方6番手グリッドの小林が一気に3位へと浮上し、最後尾スタートの平川が12位までポジションアップを果たした。レースは1周目にクラッシュ車両が発生しセーフティカーが導入され、6周目に再スタートが切られる展開となった。既定のタイヤ交換のためのピットインが可能となる10周目を過ぎ、6位の国本が12周終了でピットイン。翌周に小林と中嶋がピットインしたが、小林が左前タイヤの交換作業に手間取りタイムロス。ピットアウト後の順位では、中嶋、国本らの先行を許すこととなった。

 

19周目にもクラッシュ車両による2度目のセーフティカーが導入。全車がピットを終えた23周目に、残り6周で再スタートが切られた時点では、中嶋が2位、国本が3位、坪井が5位、小林が6位、平川が7位、キャシディが8位という位置につけており、坪井、小林、平川を含む4台の激しい4位争いで接触が発生。平川がクラッシュし、坪井も右タイヤのパンクなど大きなダメージを負い、そのままガレージへ。小林はノーズにダメージを負うも、間一髪でこの大クラッシュをかわし、4位へと浮上した。3度目のセーフティカーが導入され、最後の2周で再スタートが切られたが、上位勢は順位の変動なくチェッカーを受け、中嶋が2位、国本が3位で表彰台を獲得。小林が4位、キャシディが5位、石浦が6位、山下が9位、フェネストラズが10位という結果となった。

 

 

<12月6日(日)第6戦 予選・決勝>

予選では、キャシディがポールポジションを獲得、小林が6番手、中嶋が7番手という結果となったが、決勝グリッドにおいてライバルの車両2台がエンジン交換規定により10グリッド降格の判定を受け、小林が5番手に繰り上がったほか、ほとんどの車両が1グリッド昇格することとなった。

 

決勝では、ポールポジションのキャシディが好スタートでトップをキープ。後方では、9番手スタートの関口が5位へとジャンプアップ。5番手スタートの小林が8位へと順位を落とし、2周目のシケイン進入時にフェネストラズと接触しセーフティカーが導入された。フェネストラズは車両ダメージが大きくその場でリタイア。小林も左リアタイヤのパンクに見舞われ、ピットインを余儀なくされた。セーフティカーラン中に、4位走行中の車両がスローダウンし、関口が4位に上がり、以降の坪井、中嶋らの順位もひとつずつ繰り上がることとなった。7周目に再スタートが切られ、首位のキャシディは9周目のストレートエンドで車両が突然白煙を吐きストップしレース終了となった。

 

2度目のセーフティカーが導入されたが、中嶋も右リアタイヤのパンクに見舞われピットインを余儀なくされ周回遅れとなった。関口が3位、坪井が4位、国本が5位、平川が6位、山下が7位とポイント圏内へ浮上した。セーフティカー先導のまま、周回はピット義務を消化できる10周を過ぎ、2台を除いたほとんどの車両が一斉にピットイン。13周目に再スタートが切られると、国本が4位へと順位を上げたが、19周目のS字で突然右リアタイヤのバーストに見舞われスピンを起こし、3度目のセーフティカーが導入された。この間に全車がピット義務を消化し、23周目の残り8周で、関口が3位、坪井が4位、山下が6位、平川が7位、大嶋が9位、石浦が10位で再スタートとなった。その後も各所でバトルが展開されたが、最終的に関口が3位でチェッカーを受け、今季初となる表彰台を獲得。坪井が4位、山下が6位、平川が7位、大嶋が9位、石浦が10位という結果となった。

 

関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 19号車)
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