日産と福岡市、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結 SDGs推進と脱炭素社会の実現に向けて連携を強化

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日産自動車、福岡県福岡市、福岡日産自動車、日産プリンス福岡販売の4者は11月5日、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結しと発表した。

 

同協定は、福岡市が『電気自動車(EV)の普及を通じて、地域課題解決や環境負荷の低減に取り組むと共に、地震災害等による大規模停電が発生した際に、市が指定する避難所等において、日産の販売会社である福岡日産自動車および日産プリンス福岡販売より貸与される電気自動車(EV)「リーフ」を電力源として活用することで、避難所の円滑な運営を行い、市民の安全確保に努める』という内容となっている。また、災害のみならず、脱炭素社会の実現に向けて、地球温暖化対策に共に取り組んで行くという内容も織り込まれている。

 

福岡市は、近年の地球温暖化の状況を踏まえ、「脱炭素社会」の実現に向けた取り組みとして、市民・事業者・行政が一体となった、各種取り組みを実施しており、その一つが、電気自動車等の次世代自動車普及促進事業であり、電気自動車(EV)等を購入する際の補助金を設定し、環境にやさしい電気自動車(EV)の普及促進に向けて、積極的に取り組んでいる。

 

一方日産は、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表し、その活動を牽引するリーダーとして、全国の自治体や企業と協力して、電気自動車(EV)普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでいるのに加え、「ブルー・スイッチ」活動の推進を通じて、温暖化対策、防災・減災、エネルギーマネジメント、観光、過疎化などの地域課題の解決に取り組み、SDGsの達成に貢献している。

 

今回はこの日産が推進する「ブルー・スイッチ活動」と、福岡市が推進する防災、地球温暖化対策、SDGsとの、双方の取り組みにお互いが賛同して協定の締結を行うこととなり、今後もこの協定締結を機に、防災および地球温暖化対策を強化し、電気自動車(EV)を活用した持続的なまちづくりを推進し、電気自動車(EV)の普及を通じた地域課題の解決とSDGs達成に向けて、さらに連携を強化していくと述べている。

 

【電気自動車を活用した「災害連携協定」の概要】

  • 福岡市で災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所に、福岡日産自動車および日産プリンス福岡販売の店舗に配備している電気自動車(EV)「リーフ」を無償で貸与する。
  • 福岡市、日産、福岡日産自動車および日産プリンス福岡販売の協力により電気自動車(EV)からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所の円滑な運営を図り、市民の生命及び身体の安全を守る。
  • 福岡市、日産、福岡日産自動車および日産プリンス福岡販売は、平常時も電気自動車(EV)の普及促進を行うほか、市のイベントで使用する電力を電気自動車(EV)から供給することで、『電気自動車は「走る蓄電池」』としての活用を市民へ積極的にアピールし、環境・防災意識向上を目指す。
  • 日産、福岡日産自動車および日産プリンス福岡販売は、福岡市が目指す2040年度脱炭素社会の実現に向けて、地球温暖化対策に率先して取り組み、協力していく。

 

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