日産と山形市、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結

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日産自動車、山形県山形市、山形日産自動車、日産プリンス山形販売の4者は10月28日、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結したと発表した。

 

同協定は、『電気自動車(EV)の普及を通じて、地域課題解決や環境負荷の低減に取り組むと共に、地震災害等による大規模停電が発生した際に、山形市が指定する避難所等において、日産の販売会社である山形日産自動車、日産プリンス山形販売より貸与される電気自動車(EV)「リーフ」を電力源として活用することで、避難所の円滑な運営を行い、市民の安全確保に努める』という内容となっている。

 

山形市は、東日本大震災の教訓を踏まえ、事前防災・減災と迅速な復旧復興に関する施策を実施するため、「山形市国土強靭化地域計画」を制定し、防災力強化に積極的に取り組んでいる。また、環境対策や地球温暖化対策にも取り組んでいるほか、「山形市発展計画2025」を策定し、その各施策とSDGs各ゴールとの関係性を整理し、関連づけて推進するなどSDGs推進にも取り組んでいる。

 

一方日産は、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表し、その活動を牽引するリーダーとして、全国の自治体や企業と協力して、電気自動車(EV)普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでいるのに加え、「ブルー・スイッチ」活動の推進を通じて、温暖化対策、防災・減災、エネルギーマネジメント、観光、過疎化などの地域課題の解決に取り組み、SDGsの達成に貢献している。

 

この日産が推進する「ブルー・スイッチ活動」、そして山形市が推進する防災対策、環境対策、SDGs推進と、双方の取り組みにお互いが賛同し、今回本協定の締結を行う運びとなり、両者は今後も協定締結を機に、防災対策を強化し、電気自動車(EV)を活用した、環境に優しく災害に強いまちづくりを推進し、そして電気自動車(EV)の普及を通じた地域課題の解決に向けて、さらに連携を強化していくと述べている。

 

【電気自動車を活用した「災害連携協定」概要】

  • 山形市で災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所に、山形日産自動車、日産プリンス山形販売の店舗に配備している電気自動車(EV)「リーフ」を無償で貸与する。
  • 山形市、日産自動車、山形日産自動車、日産プリンス山形販売の協力により電気自動車(EV)からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所の円滑な運営を図り、市民の生命及び身体の安全を守る。
  • 山形市および日産自動車、山形日産自動車、日産プリンス山形販売は、平常時も電気自動車(EV)の普及促進を行うほか、市のイベントで使用する電力を電気自動車(EV)から供給することで、『電気自動車は「走る蓄電池」』としての活用を市民へ積極的にアピールし、防災・環境意識向上を目指す。

 

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