日産とみどり市、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結

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日産自動車、群馬県みどり市、群馬日産自動車、日産サティオ群馬、日産プリンス群馬販売の5者は10月15日、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結したと発表した。

 

同協定では、みどり市が『地震災害等による大規模停電が発生した際に、市が指定する避難所等において、日産の販売会社である群馬日産自動車、日産サティオ群馬、日産プリンス群馬販売より貸与される電気自動車(EV)「リーフ」を電力源として活用することで、避難所の円滑な運営を行い、市民の安全確保に努める』という内容となっている。

 

みどり市では、市全域において発生が想定されるあらゆる災害に際し、市民の生命、身体および財産を守ることを目的とした、「みどり市地域防災計画」を策定し、災害に強いまちづくりを推進している。また、環境問題や地球温暖化対策として、省エネルギー対策の推進や、再生可能エネルギーの中でも、とりわけCO2の排出量が少なく、エネルギー源の多様化に貢献する「新エネルギー」の導入推進を行っており、住宅用新エネルギーとなる太陽光発電システムやリチウムイオン蓄電池の設置補助金の設定とその普及促進にも努めている。

 

また日産は、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表し、その活動を牽引するリーダーとして、全国の自治体や企業と協力して、電気自動車(EV)普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでいるのに加え、「ブルー・スイッチ」活動の推進を通じて、温暖化対策、防災・減災、エネルギーマネジメント、観光、過疎化などの地域課題の解決に取り組み、SDGsの達成に貢献している。

 

日産が推進する「ブルー・スイッチ活動」と、みどり市が推進する防災対策や環境・エネルギー対策との双方の取り組みにお互いが賛同し、今回協定の締結を行う運びとなり、両者はこれを機に防災対策を強化し、電気自動車(EV)を活用した災害に強いまちづくりを推進し、そして電気自動車(EV)の普及を通じた地域課題の解決に向けて、更に連携を強化していくと述べている。

 

【電気自動車を活用した「災害連携協定」の概要】

  • みどり市で災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所に、群馬日産自動車、日産サティオ群馬および日産プリンス群馬販売の店舗に配備している電気自動車(EV)「リーフ」を無償で貸与する。
  • みどり市、日産、群馬日産自動車、日産サティオ群馬および日産プリンス群馬販売の協力により電気自動車(EV)からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所の円滑な運営を図り、市民の生命及び身体の安全を守る。
  • みどり市、日産、群馬日産自動車、日産サティオ群馬および日産プリンス群馬販売は、平常時も電気自動車(EV)の普及促進を行うほか、市のイベントで使用する電力を電気自動車(EV)から供給することで、『電気自動車は「走る蓄電池」』としての活用を市民へ積極的にアピールし、防災・環境意識向上を目指す。

 

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