【ワンダー速報】日産キックスvsトヨタヤリスクロス どっちを買うべきか、内装や装備など徹底比較!

試乗レポート

2020年6月に発売された新型キックス、滑り出しは好調でしたが、8月31日にトヨタから新型コンパクトSUV「ヤリスクロス」が発売され、ガチンコのライバルになります。

今回は、新型キックスとヤリスクロスを試乗して、サイズや機能装備、内装やラゲッジスペースなど、どちらが優れているか比較していきます!

■パワートレインやグレード展開は?

キックスは実は2016年から海外で販売されていましたが、2020年の日本導入に合わせてビッグマイナーチェンジが行われ、大幅な商品改良が行われました。

日本に導入されるのは今回新たに追加されたe-POWERのみで、SUVですがFFのみ、シンプルなワングレード展開となります。

価格も276万円からとこのクラスの車格としては高めのスタートプライスとなります。

キックスは2016年に海外で発売されていたものがビッグマイナーチェンジされ日本導入された

対するヤリスクロスは、ヤリスの名前を冠するようにヤリスをベースとしたブランニューのSUV。

1.5LガソリンNAと、1.5L+モーターのハイブリッドの2つのパワートレインで展開。さらにX・G・Zという松竹梅の3グレードで、それぞれFFと4WDも用意されるので、選択肢は豊富です。

価格も1.5LガソリンNAのXが189万円から用意されており、ハイブリッドのXは228万円からとなっています。

キックスと比較するためにハイブリッドのFFで上位グレードのZで比較すると258万円とヤリスクロスのほうが安く済みます。

ヤリスクロスはどこかフランス車のような佇まいが賛否両論

■エクステリアデザイン&ボディサイズは?

続いてはやはり見た目が大事!ということで、キックスとヤリスクロスのエクステリアを比較してみましょう。

キックスは日本導入のビッグマイナーチェンジを機に顔つきもリファインされ、昨今の日産のデザインアイデンティティである「Vモーショングリル」を押し出した力強いデザインになりました。

ワングレードなので最初から装備は充実しており、ヘッドライトはフルLED。メッキパーツもあしらわれ、クラス以上に立派に見えます。

キックスのボディサイズは、全長4,290mm×全幅1,760mm×全高1,610mm、Bセグメントのジュークよりは大きいサイズになるので、BとCセグメントの間くらいになります。

キックスのボディサイズは全長4,290mm×全幅1,760mm×全高1,610mm

一方ヤリスクロスは、顔つきはベースとなるヤリスとは異なるデザインになっており、どこかフランス車のような雰囲気が漂います。

Zグレード以外ではヘッドライトはハロゲンですが、オプションでLEDにする事もできます。さらに上位グレードZにはオプションでアダプティブハイビーム+ヘッドアップディスプレイも用意されているなど、クラスを超えた装備もあります。

ヤリスクロスのボディサイズは、全長4,180mm×全幅1,765mm×全高1,590mm、キックスに比べると110mm短く、5mm広く、20mm低くなっています。

ヤリスクロスのボディサイズは全長4,180mm×全幅1,765mm×全高1,590mm

両車を比較すると、キックスはより長く幅が狭いのでボディがややナローに見える傾向にあるのに対し、ヤリスクロスはワイド&ローでコンパクトなのにどっしりした感があります。

その理由の一つには、Bセグメントとしては異例なほど大きな18インチアルミホイールが足元に安定感を与えています。

対するキックスは17インチに留まります。

ただ、このサイズ感は室内の居住性に直結しているので、次は内装を見てみましょう。

■内装やラゲッジの広さではキックス優勢、アイデアではヤリスクロスが光る

キックスの内装はツートーンインテリアエディションを選択していると、内装カラーがオレンジタンという明るいオレンジの合成皮革があしらわれたものになります。

ドアパネルやセンターコンソールなどはBセグメント相当の質感となっていますが、オレンジの部分がすべて合成皮革なので手触りもよく、室内が明るく見えるのは良いですね。

今回のビッグマイナーチェンジで電動パーキングブレーキとブレーキホールドも装備され、日産自慢の運転支援「プロパイロット」が付いたのは良いですね。

キックスの内装はビッグマイナーチェンジを機に電動パーキングブレーキが採用されるなど大幅改良

ただ、ディーラーオプションナビがETCとドラレコのセットで30万円もするので、コミコミ価格的にはヤリスクロスのほうが有利。

後席ドアトリムにも合成皮革が貼られ、後席足元もコブシ2.5個分ほどでなかなか広いです。

また、頭上高もしっかり確保されているので、後席の居住性は良いのですが、残念なのはアームレストが無い点。ここまで快適ならアームレストは欲しかったですね。ヴェゼルやCX-3にもありますから。

ラゲッジスペースは容積は423Lとクラスを考えればかなり広いですが、後席を倒した際にはフラットにならず、ラゲッジボードも無いので割り切りは感じますね。

一方ヤリスクロスZの内装は、ドアトリムも上部はソフトパッド、中央部もファブリックが貼られるなど質感面はヤリスと同様で、8インチのディスプレイオーディオが標準装備なのもいいですね。スマホを繋げばナビ代わりに出来るので余計な費用はかかりませんし、11万円程度で地図の自動更新が可能なT-CONNECTナビもインストールできます。

センターコンソール周りの質感は特に良いとは思いませんが、電動パーキングブレーキやブレーキホールドなどは装備されます。

ヤリスクロスの後席はお世辞にも広いとは言えず、コブシでは1個分程度。また後席ドアトリムはすべて無塗装ハードプラと質感は低いです。また、キックスでは後席にUSBソケット1口ありましたが、ヤリスクロスではゼロ。

ただ、4:2:4の分割可倒のシートバックの中央を倒せば、アームレスト代わりになり、ドリンクホルダーも装備されるアイデアは良いですね。

後席シートバックは4:2:4の分割可倒で、中央を倒せば肘置きになる

さらにラゲッジスペースもアイデアが満載で、通常状態でのラゲッジ容量は390Lとキックスより狭いですが、FF車ではラゲッジボードが6:4で分割できるようになっており、片側だけ荷室の高さを稼いだり、後席を倒したときにもフラットになるなど、使い勝手はかなり練られています。4:2:4の中央だけを倒せば、スキーなどの長尺物を積んでも、4人乗車も可能です。

キックスでは容積は広いですが、ゴルフバッグを横置きなどはできませんが、ヤリスクロスではゴルフバッグを横置きで2つ積載可能など、かなり工夫されたラゲッジスペースになっています。

キックスの内外装動画はこちら

 

ヤリスクロスの内外装動画はこちら

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