家族で行こう! きままにクルマ旅(2020年9月)
「トキワ荘マンガミュージアム」開館! マンガ・アニメの名所を巡る、東京近郊最新クルマ旅

レジャー ドライブ コラム・特集

川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム
親子でニンマリ、藤子・F・不二雄の世界観を体感

川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム

川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム ⒸFujiko-Pro

1970年の学年別学習雑誌での登場から50周年の節目を迎えた「ドラえもん」。映画シリーズはなんと、今年8月に公開された『映画ドラえもん のび太の新恐竜』で40作目を数える。この国民的なマンガ・アニメを生み出したのが、言わずと知れた藤子・F・不二雄(本名:藤本弘氏)であり、1961年までの若き日々をトキワ荘で過ごしたひとりでもある。

その藤子・F・不二雄の世界観を体感できるミュージアムが、多摩川を挟んで東京都と隣接する川崎市多摩区にある。「トキワ荘マンガミュージアム」から始まったマンガ・アニメ尽くしの旅を締めくくるスポットとして、これ以上の場所は他にないだろう。入館は日時指定による予約制となっているので、チケットはローソン内にある「Loppi」で事前に購入しておこう。

藤子Fの作品世界を幅広い世代に伝える文化施設

さて、同ミュージアムでは、藤子・F・不二雄の作品原画の展示を中心に、実際にマンガが読めるコーナーやここでしか見ることができないオリジナル映像を流すシアター、キャラクターに出会える屋外スペース、作品にちなんだメニューを取り揃えたカフェなど、見どころ満載の内容となっている。館内は藤子・F・不二雄の「やさしい思い」「あたたかいまなざし」に触れられる空間づくりをコンセプトにしており、特に家庭人としての藤子・F・不二雄が垣間見られる展示コーナー「先生のにちようび」などは、大人が観ても思わずニンマリしてしまう。

また、入館者数を制限した事前予約制のため、ゆっくりと館内を観て回れるのも嬉しいポイントだ。

館内に入るとまず、藤子・F・不二雄キャラたちのレリーフが刻まれた「笑いの壁」が出迎えてくれる。青空が描かれた(映った)天井のあるエントランスホールに入るだけで、「これから何がはじまるのかだろうか」とワクワクさせてくれる。

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エントランスホールの「笑いの壁」ⒸFujiko-Pro

その先の展示室Iでは現在、ドラえもんの50年の歩みを原画と共に紹介する特別展示を開催中。受付で借りられる音声ガイダンス「おはなしデンワ」に展示物近くの番号を入力すると、その展示物にまつわるエピソードを聞くこともできるが、残念ながら現在は新型コロナウイルスの影響で貸し出し休止中とのこと。

ドラえもんの50年の歩みを原画と共に紹介する展示室I ⒸFujiko-Pro

ドラえもんの50年の歩みを原画と共に紹介する展示室I ⒸFujiko-Pro

1階には他に、藤子・F・不二雄愛用の仕事机を展示した「先生の部屋」がある。さまざまな作品が生まれた机上には、藤子・F・不二雄の大好きな恐竜のフィギュアが並び、頭上には本棚に収めた膨大な資料を展示。藤子・F・不二雄がこだわり続けたSF(すこしふしぎ)な世界観・創作の原点をうかがいしることができる。ちなみに机上には、注意深く見ないとわからないほど小さなドラえもんとのび太もいたりする。

仕事机を再現した「先生の部屋」 ⒸFujiko-Pro

仕事机を再現した「先生の部屋」 ⒸFujiko-Pro

 

遊び心満載のコンテンツと子供も喜ぶカフェメニュー

2階には、「みんなのひろば」や「まんがコーナー」、「先生のにちようび」、そして「Fシアター」がある。シアターでは、オリジナルの映像作品を200インチの大スクリーンで楽しめる。こちらも感染症予防対策として、1回の上映の入場者数を約半数としているため、入館後は早めの鑑賞がおすすめだ。

3階のミュージアムカフェでは、趣向を凝らしたオリジナルメニューを提供している。『大長編ドラえもん のび太の日本誕生』にも登場するひみつ道具「畑のレストラン」や「アンキパン」を模したメニューなどもあり、見た目も味も楽しめる。

3階のミュージアムカフェ ⒸFujiko-Pro

3階のミュージアムカフェ ⒸFujiko-Pro

「畑のレストラン ジャイアンとカツ丼」1650円(税込) ⒸFujiko-Pro

「フレンチトーストdeアンキパン」980円(税込) ⒸFujiko-Pro

ミュージアムカフェと隣接する「はらっぱ」は、生田緑地に囲まれたミュージアムの自然を満喫できる屋上スペースとなっている。ドラえもんでお馴染みの空き地の土管や「どこでもドア」など、SNS映えするフォトスポットが点在しているのも特徴だ。

この他にも、ギフトコーナー「藤子屋」があり、ドラえもんも大好きな「どら焼き」はおみやげとしても大人気だ。1階出口手前にはミュージアムショップもあり、ここでしか買えない限定グッズも取り扱っている。

フォトスポット満載の屋外スペース「はらっぱ」 ⒸFujiko-Pro

フォトスポット満載の屋外スペース「はらっぱ」 ⒸFujiko-Pro

『大長編ドラえもん のび太の恐竜』に登場した「ピー助」の姿も! ⒸFujiko-Pro

登戸駅から専用シャトルバスを使うのがおすすめ

最後に駐車場事情について。一般来場者用の駐車場はないため、コインパーキングやパーキングサービスを利用することになる。おすすめは、ミュージアムの最寄り駅である登戸駅近辺に駐車し、駅から藤子・F・不二雄作品のキャラクターがラッピングされた市営の専用シャトルバス(所要時間約9分、大人210円、小児110円/ICカード105円)を利用する方法だ。写真映えもするし、子供にとってもうれしいイベントのひとつになる。

ミュージアムの徒歩圏内にもコインパーキングはいくつかあり、金額はおよそ平日で1時間300〜400円、土・日・祝で1時間500〜600円(いずれも昼間料金)が相場。注意したいのは、中には1時間1200〜1800円という場所もあることだ。やはりパーキングの数も多い登戸駅周辺に駐車するのがベターだ。

川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム 【住】神奈川県川崎市多摩区長尾2丁目8番1号 ☎︎0570-055-245(9:30~16:00) 【時】10:00~18:00 【料】大人・大学生1000円/高校・中学生700円/子ども(4歳以上)500円(完全日時指定入館制) 【休】毎週火曜、年末年始12月30日〜1月3日(この他臨時休館あり) 【マップコード】2 684 726*53
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