家族で行こう！ きままにクルマ旅（2020年9月）
「トキワ荘マンガミュージアム」開館！ マンガ・アニメの名所を巡る、東京近郊最新クルマ旅

中野ブロードウェイ〜まんだらけ
希少本からグッズまで、何でも揃うサブカルの聖地

3階ブロードウェイ通りに店を構える「まんだらけ 本店」

次の目的地「中野ブロードウェイ」は、「豊島区立 トキワ荘マンガミュージアム」から南西に約3km、クルマで15分ほどの距離だ。ただし、都心のクルマ移動は日時・道路状況によって思いの外時間がかかる場合がある。カーナビに渋滞回避ルート探索機能がある場合は、移動の度にしっかり目的地をセットしよう。よりスムーズに目的地へ到着できるはずだ。

中野ブロードウェイは、JR中野駅北口から続く商店街「中野サンモール」を抜けた先に立地。中・高層階はマンションになっており、商業施設は地下1階から地上4階まで。そしてこの商業エリアには、マンガ・アニメファンを引きつけるマニアックな専門店が数多く出店していることでも有名だ。テーマであるマンガ・アニメ尽くしの旅で立ち寄るにはぴったりのスポットだろう。

「中野ブロードウェイ」中野サンモール側入口

早稲田通りに面した中野ブロードウェイ北側には「ブロードウェイ有料駐車場」の看板が見える。しかしそこは業務車両専用で、施設には一般駐車場はない。したがって、近隣の有料パーキングを利用することになる。パーキングが多いエリアは、中野ブロードウェイの西、中野通りを越えたエリア。金額は地価の高い駅周辺ということもあり、他エリアよりもやや高め。土・日・祝日は最大料金設定がない場合も多い。

「中野サンプラザ」に隣接する大型駐車場。基本料金は30分400円（8:00〜24:00）

「まんだらけ」の圧倒的な存在感

中野サンモール側のこぢんまりした入口を入ると、「ブロードウェイ」の名の由来でもある広い通路が南北を貫いている。目指すのは、マンガ・アニメをはじめとするポップカルチャーの発信地「まんだらけ」だ。1980（昭和55）年にマンガ専門の古書店として初出店したまんだらけは、取り扱う商品の幅を徐々に広げ、今では中野ブロードウェイ内だけでも30店舗を運営。消費者の細分化する趣味嗜好に合わせて、店舗自体も取り扱う商品・ジャンルごとに枝分かれしていったという。

初めて来る場合、館内マップは必須。エスカレーターは1階から3階へ直通

3階には一際目立つ店構えの「まんだらけ 本店」がある。現行版を含めた少年・少女マンガの古書が中心で、膨大な在庫量のマンガが背丈以上ある棚にびっしり。有名作家は個別コーナーが設けられ、全集を含めたマンガ・文庫が在庫されており、つい“大人買い”の誘惑に駆られてしまう。また、女性向け商品が充実していることから、店内は女性客が多いのも印象的だ。

目当てのマンガが探しやすいレイアウト。「まんだらけ 本店」店内

一方、4階の「まんだらけ マニア館」は蒐集家のための店舗という感じで、見ているだけでもワクワクしてくる希少本や雑誌が陳列されている。トキワ荘ゆかりのマンガ家はもちろん、同時代に活躍した水木しげる、横山光輝、白土三平などの初期作品や初版本も散見。中でも手塚マンガは作品数も多く別格の扱いであった。

虫プロダクション発行のファンに向けた雑誌『鉄腕アトムクラブ』

同じ4階には「まんだらけ 変や」というショップもあり、ここはノベルティや昭和レトログッズなどを販売。

凝った入り口の「まんだらけ 変や」

そのほか、子供達に人気の戦隊モノやロボット系トイ、アニメ・特撮のDVDや音楽CD、鉄道模型、ミニカー、中にはお菓子のおまけや消しゴム人形を取り揃えたマニアックなショップなども。これら店舗を見て回るだけでも楽しいが、“サブカルチャーの聖地”と言われるだけあり、奥深い嗜好の世界にも触れられる、そんな場所であった。

子供が大好きなアニメ・ゲーム系トイを扱う「まんだらけ スペシャル2」