神奈川県オールトヨタ4社、横浜市へ新型コロナウイルス感染者移送用車両3台を提供

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神奈川県オールトヨタ販売店4社(神奈川トヨタ自動車、横浜トヨペット、トヨタカローラ神奈川、ネッツトヨタ神奈川)は8月5日、横浜市への新型コロナウイルス感染者移送用車両3台(エスクァイア1台、ヴォクシー2台)の無償貸与を発表し、7日に新庁舎で引き渡し式が行われた。

横浜市にエスクァイア1台、ヴォクシー2台が提供された

今回、横浜市に貸与されたのは、運転者への新型コロナウイルス感染リスクを低減するため特別な架装が施された車両。フロントシートとリヤシートの間にセパレータを取り付け、空間を隔てる(飛沫感染抑制)と共に、エアコン設定とドアガラスの開閉により、車内前後の空気の流れをコントロールする「飛沫循環抑制車両」となっている。

具体的には、フロント側のエアコンの風量を5レベル以上に維持し、フロント側の圧力を上げ、リヤシート側のドアガラスを5㎝開けることでリヤ側の圧力を下げ、空気がフロント側からリヤ側へ流れるようにし、運転者の感染リスクを低減する。

使用時はフロント側とリヤ側で圧力差があるため写真のようにセパレータがリヤ側に膨れ上がる

引き渡し式で神奈川トヨタ自動車・市川英治社長は、「感染者数が増加し暑さもピークに近づいている。そんな中、我々のクルマで医療体制や地元の力になれれば嬉しい。今後もさまざまな地域課題に向けて、神奈川県オールトヨタはどんな貢献ができるのかを模索していきたい」と力強く語った。

神奈川トヨタ自動車・市川英治社長(中央)とネッツトヨタ神奈川・印出和憲社長(左)から林文子横浜市長(右)へ車両のキーが手渡された

なお、神奈川県オールトヨタ販売店4社による車両貸与は、横浜市へ4台(今回を含む)、相模原市へ6台、川崎市へ1台、聖マリアンナ医科大学病院へ1台の計12台となった。

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