三菱ふそうトラック・バス、独自の製品開発プラットフォームを紹介するイベント「Fuso Future Solutions Lab」を開催

業界ニュース

三菱ふそうトラック・バス(以下、MFTBC)は、独自の製品開発プラットフォームを紹介するイベント「Fuso Future Solutions Lab」を、7月30日(木)に本社川崎製作所にて開催したことを公表した。

 

MFTBCは、通常の製品開発プロセスにくわえて、社会のニーズや課題に向けたソリューションとなり得る革新的な製品開発を目的に、社内及び社外からクリエイティブなアイデアを創出するオープンなプラットフォームを擁しており、自社の開発部門を主体に、日本及び海外の大学とのワークショップやスタートアップとの連携、社外から参加者を招待したハッカソン等を開催し、これまでに100以上のアイデアを創出しているほか、従来の枠を超えてMFTBC社内の様々な部署から提案されたアイデアも形にしていると述べている。

 

7月30日に開催したイベントでは、社会的な課題解決をテーマに開発したコンセプトトラック2台を紹介。三菱ふそうの小型電気トラック「eCanter」をベースにした塵芥車のコンセプトモデル「eCanter SensorCollect」は、排出ガスゼロの電気トラックを利用することで、社会に不可欠なサービスであるゴミ収集作業の効率化とクリーン化を提案しており、この車両において、オペレーターはワイヤレス式HMI(Human Machine Interface)を通じて遠隔で操作が可能となっている。また同車両は、LiDARや超音波式センサー、高精度GPSを搭載することで車両付近に安全区域を形成し、車両への追従や一時停止、障害物の回避、ならびに安全区域に人が侵入した際の緊急停止といった遠隔での操作も可能となっている。これらの機能はゴミ収集員の作業効率を促進し、機能がさらに進化した場合には、より少ない人員で安全なゴミ収集作業を行える可能性もあるとしている。

 

さらに、同イベントで紹介した「Canter ATHENA」は、三菱ふそうの小型トラック「Canter」の四輪駆動車をベースに、実際に救急救助を担う国士舘大学の防災・救急救助総合研究所と共同開発した災害用レスキュー車両の試作車。第46回東京モーターショー2019にも参考出品車として展示し、救助および緊急サービスの具体的なニーズに対応した車両となっている。同車両は今後、国士舘大学の防災・救急救助総合研究所において、実際の災害対応に利用される計画がある。

Tagged