レクサス、最新の高度運転支援技術“Lexus Teammate”を採用した新型「LS」を世界初公開

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レクサスは、7月7日、新型「LS」を世界初公開した。なお、日本での発売は、2020年初冬を予定している。

 

今回発表の新型「LS」では、レクサス独自の乗り味である“Lexus Driving Signature”の深化を目指し、DNAである静粛性と乗り心地の大幅な向上を追求しており、パワートレーン、サスペンション、シート縫い位置などの細部に至るまで徹底的な作りこみを実施している。また、最新の高度運転支援技術「Lexus Teammate」を採用し、車両の基本性能を徹底的に磨き上げるとともに、ディープラーニングを中心としたAI技術も取り入れ、運転中に起こる様々な状況を予測して対応することを支援する。さらに、トヨタの凄腕技能養成部に所属する開発ドライバーの運転操作を取り入れたシステム制御にこだわることで、複雑な道路状況下でも安全性と優れた走行安定性を実現した。ほかにも、ブレードスキャン®アダプティブハイビームシステム(AHS)やデジタルインナーミラーも採用している。

 

エクステリアでは、新しい塗装技術によって深い陰影とハイライトを実現した新規外板色の「銀影(ぎんえい)ラスター」を設定。「銀影(ぎんえい)ラスター」は、レクサス最新のシルバーとして、光輝材(アルミフレーク)を含んだ塗料の体積を凝縮させる「ソニック工法」を応用し、アルミ蒸着を高密度で敷き詰める最新の塗装技術を採用している。

 

 

インテリアにおいては、マルチメディアシステムには、新たにタッチディスプレイを採用するとともに、SmartDeviceLink、Apple CarPlay、Android Autoに対応。iPhoneやAndroidスマートフォンを12.3インチタッチワイドディスプレイに連携することで、画面操作や音声操作が可能になるなど利便性が大きく向上した。また、西陣織と箔などの日本の伝統工芸とコラボレーションして、オーナメントに西陣&箔を新規設定。西陣織の銀糸やプラチナ箔の輝きにより、月明りに照らされた波の揺らぎによる「月の道」を表現しており、上質な室内空間を目指した。

 

 

<エクステリア・インテリアの主な変更点>

  • フロントバンパーコーナー部に縦基調のキャラクターラインを配置することで、スタンスの良さを表現。また、フロントバンパー下端のメッキモールがサイドまで回り込む造形とすることで、伸びやかさを表現した。
  • 新意匠の小型3眼ランプユニットとL字を際立たせたクリアランスランプの下に、ブレードスキャンAHSを搭載。厚みのあるヘッドランプ形状としたほか、サブラジエーターグリルをスクエア形状とし外側に配置することで、スタンスの良さを追求。また、スピンドルグリルのメッシュカラーをダークメタリックに変更した。
  • リヤコンビネーションランプ内のメッキモールをピアノブラックに変更。厚みを感じるランプ形状とし、ヘッドランプとの調和とともに存在感を際立たせた。
  • “F SPORT”はサブラジエーターグリルのガーニッシュをサイドまで回り込ませることで、ワイドなスタンスを強調。その他にも専用色のスピンドルグリル、20インチホイールなどのアイテムを採用し、スポーティなイメージを際立たせた。
  • ハンドルとセンターコンソールのスイッチ類を黒で統一し、視認性を向上。また、使用頻度の高いシートヒーター、ステアリングヒーターの操作画面を表示させるスイッチをセンターコンソールに追加することで、操作性を向上した。

 

<静粛性と乗り心地の進化>

  • AVSソレノイドを新規開発して減衰力を低減するとともに、ランフラットタイヤの縦バネ剛性とスタビライザーバーの剛性を最適化。またエンジンマウント内のオリフィスを変更することで減衰特性の変更を行い、室内に伝わる振動を低減した。
  • シート表皮の縫い位置をより深い位置に変更するとともに、ウレタンパッドに低反発素材を新たに採用。振動吸収と柔らかな座り心地により快適性を向上。
  • ハイブリッド車のLS500hでは、使用頻度の多い走行領域における加速時のバッテリーアシスト量を増加させることで、より余裕のある加速を実現。加えて発進加速時のエンジン最高回転数を低下させ、静粛性の向上も実現した。
  • ガソリン車のLS500では使用頻度の多い走行領域でのエンジントルクの立ち上がりを向上させ、車両の加速レスポンスを向上した。また、シフトスケジュールを変更し、各ギヤ段で加速できる領域を拡げることで加速時のシフトダウン頻度を低減し、力強い走りを実現した。
  • ハイブリッド車、ガソリン車ともにANC( Active Noise Control)/ESE(Engine Sound Enhancement)のチューニングを変更し静粛性を向上した。

 

<最新の高度運転支援技術「Lexus Teammate」の採用>

◆Advanced Drive

「Mobility Teammate Concept」に基づいた最新の高度運転支援技術により、高速道路などの自動車専用道路での運転において、ドライバー監視のもと、実際の交通状況に応じて車載システムが適切に認知、判断、操作を支援し、車線・車間維持、分岐、レーンチェンジ、追い越しなどを実現した。基本性能を向上し、常に安全を最優先に判断することでドライバーに信頼される運転操作を追求。ドライバーはアクセル、ブレーキ、ハンドル操作からも解放され、長時間の運転における疲労の軽減が可能となった。

◆Advanced Park

最新の高度駐車支援技術により、駐車場での操作において、ドライバー監視のもと、カメラと超音波センサーを融合し全周囲を監視することで、適切に認知、判断、操作を支援。ハンドル操作、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジの全操作を車両が支援するとともに、俯瞰映像に切り返し位置や目標駐車位置を常に表示する。

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