トヨタ 「プリウス/プリウスPHV」を一部改良、安全装備や給電機能を強化

業界ニュース 新車情報

トヨタは、「プリウス」と「プリウスPHV」の一部改良を実施し、全国のトヨタ車両販売店を通じて、7月1日に発売した。また合わせて、ブラインドスポットモニター、リヤクロストラフィックアラート、バックカメラ搭載ナビレディセットなど、さらなる安全・安心機能を充実させたプリウス 特別仕様車 S“Safety PlusⅡ”を設定し、同日発売した。

 

今回の一部改良では、安全装備や給電機能の強化を実施。具体的には、Toyota Safety Senseの機能向上、インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]を全車に標準装備、運転に不安を持つドライバー向けにプラスサポート(急アクセル時加速抑制)をトヨタ初採用するなど、安全・安心機能を強化した。

 

また、災害時などに役立つ、外部給電機能を全車標準装備したほか、「プリウスPHV」では、ソーラー充電システムを全グレードにオプション設定した。上記システムは、太陽光で発電した電力を駆動用バッテリーに貯めて給電することが可能で、全グレードに設定することで給電機能を拡大した。

 

プリウス 特別仕様車 S“Safety PlusⅡ”は、「S」をベースとし、車線変更時の後方確認をアシストする“ブラインドスポットモニター”、駐車場などから後退する際に、左右後方から接近してくる車両を検知し、ドアミラー内のインジケーターの点滅とブザーにより、注意喚起する“リヤクロストラフィックアラート”、後方の映像を表示し車庫入れをサポートするバックカメラに加え、ステアリングから手を離さずに音声操作やハンズフリー通話を可能にするステアリングスイッチがセットになった“ナビレディセット”、悪天候時にヘッドランプの明かりを補助する“LEDアクセサリーランプ(薄暮灯)”、ナノイー、雨滴感応式オートワイパー、自動防眩インナーミラーを特別装備などを特別装備している。

 

トヨタは、「プリウス」ならびに「プリウスPHV」の一部改良で実施してきたような様々な取り組みを通じて、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)にも貢献したいと述べている。

 

<一部改良 詳細>

①安全・安心装備の強化

◆予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」の機能向上
  • プリクラッシュセーフティの検知範囲を夜間の歩行者と昼間の自転車運転者に拡大
  • レーダークルーズコントロール使用時に、同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援するレーントレーシングアシスト(LTA)を装備
  • カメラで認識した道路標識をディスプレイに表示することで道路標識の見落としを減らし、安全運転を促すロードサインアシスト(RSA)を追加
  • 先行車の発進をブザーとディスプレイ表示で知らせる先行車発進告知機能を追加

 

 

◆駐車場などでのアクセルとブレーキの踏み間違いや、アクセルの踏みすぎなどで起こる衝突被害の軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]を全車に標準装備

◆「プラスサポート(急アクセル時加速抑制)」をトヨタ初採用
  • 高齢者や、運転に不安を持つドライバーに、プラスサポート用スマートキー(販売店装着オプション/税込価格1万3,200円~)で解錠すると自動でシステムが起動し、進行方向に障害物がない場合でも、ペダルの踏み間違い操作を検知した際、加速を抑制。インテリジェントクリアランスソナーに加え、ペダル踏み間違い事故の抑止・被害の軽減に貢献することが狙い。
  • プラスサポートは、プラスサポート用スマートキーによる解錠以外、複雑な操作や設定は不要で、家族内でも、使用者に応じて標準スマートキーとの使い分けが可能。

 

 

②給電機能の強化

  • AC100V・1500Wのアクセサリーコンセントを全車標準装備
  • 「プリウスPHV」では、ソーラー充電システムを全車オプション設定。ソーラー発電量をマルチインフォメーションディスプレーに表示。発電量が確認しやすくなった。

なお、ウェルキャブ(メーカー完成特装車)においても、ベース車と同様の改良を施している。

 

<価格(消費税込)>

  • プリウス:260万8000円~355万7000円
  • 特別仕様車S“Safety PlusⅡ”:275万5000円~295万3000円
  • プリウスPHV:331万3000円~439万2000円
  • プリウス ウェルキャブ:264万4000円~371万1000円
  • プリウスPHV ウェルキャブ:349万1000円~398万3000円
Tagged