ダイハツ、通所介護事業施設向け送迎支援システム「らくぴた送迎」等が 「Maasアワード2020」大賞を受賞

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ダイハツ工業は、自社が提供する「通所介護事業施設向け送迎支援システム「らくぴた送迎」、および「福祉介護領域における共同送迎の実現に向けた取り組み」が、「Maas&Innovative Business Award 2020(Maasアワード 2020)」において、最高賞となる「大賞」を受賞したことを公表した。

 

ダイハツは、2015年から販売会社と一体となり、福祉介護業界と協力するチームを設置し、現在までに約3万カ所の介護事業所へ訪問して、事業者や利用者の悩みや課題をヒアリングするなどの活動を通じて、2017年に通所介護事業者の送迎最適化に向けた支援システムである「らくぴた送迎」を開発、2018年には販売を開始した。

 

「Maas&Innovative Business Award 2020(Maasアワード 2020)」とは、Maasなどモビリティテック分野の革新的なプロダクト/サービスやビジネス、社会的に意義があり、画期的な取り組みや連携、交通や生活を一変させる新たな挑戦などを対象にしたアワードで、今回が第 1 回目の実施となる。

 

「らくぴた送迎」は、スマートフォンを活用した簡易テレマティクスで、従来は経験の長い限られた人がアナログで作成することが多い送迎計画を、らくぴた送迎を活用することで誰でも簡単かつ最適に作成することが可能となり、販売開始と共に専門サポート体制を構築し、各介護事業者が個別で実施している送迎業務の効率化をサポートしている。

 

また、地域によっては介護人材の不足等により、個別事業者がそれぞれ個別に送迎することの課題が見えてきたことを受け、2019年からは、従来各施設が個別に実施してきた送迎業務を、地域ごとに取りまとめる共同運行を目指した取り組み「福祉介護領域における共同送迎の実現に向けた取り組み」を開始。2019年10月に、ダイハツと香川県三豊市で連携協定を締結し、ダイハツが有する福祉介護の移動に関するノウハウをもとに、地域課題の解決策の検証を行い、最適な取り組みの検討、およびサービスの
実現を目指している。

 

ダイハツは、今回の審査について、「日本ならではの MaaS ビジネスに徹底的に取り組んでいる姿勢。また、今後も多数の自治体への広がりが期待されること。」が高く評価されての大賞受賞となったと述べている。

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