国交省、「自動走行の実現に向けた取組報告と方針」Version4.0を公表

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国土交通省と経済産業省は、自動走行分野において世界をリードし、社会課題の解決に貢献するため、2015年2月に自動走行ビジネス検討会を設置し、取り組みを推進しており、今回、検討・議論を実施して取りまとめた「自動走行の実現に向けた取組報告と方針」Version4.0を公表した。

 

【「自動走行の実現に向けた取組報告と方針」Version4.0の概要】

①「無人自動運転サービスの実現及び普及に向けたロードマップ

  • 早ければ2022年度頃には廃線跡等の限定空間で遠隔監視のみの無人自動運転サービスが開始
  • 2025年度を目途に、40カ所以上にサービスが広がる可能性

※①の実現には、技術開発のみならず、制度、インフラ、受容性、コストなど様々な観点での検討が不可欠。上記ロードマップを官民の関係者と共有し、その実現に向けて取り組んでいくとしている。

 

②自動運転の高度化に向けた実証実験

  • 政府目標(2020年に無人自動運転移動サービスの実現や2020年度中の高速道路でのトラック後続無人隊列走行技術の実現等)達成に向けて着実に取組が進められていることを確認
  • 無人自動運転移動サービス:小型カートの長期実証等を受けて認識技術等を向上、中型自動運転バスを開発
  • 後続無人隊列走行:後続車有人状態で走行範囲を拡大し多様な環境(夜間、トンネル等)で実証

 

③官民の関係者が連携して取り組む協調領域(10分野)等の取組

  • 地図:2018年度に整備が完了した高速道路の高精度地図について随時更新データを整備・提供
              一般道路について直轄の国道を対象とした整備に向けた検討・準備を推進
              引き続き、国際展開、自動図化等によるコスト低減を推進
  • 安全性評価:高速道路における我が国の交通環境に対応したシナリオ(一連の動作等)を作成
                            一般道におけるシナリオを検討            
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