<20年夏版> 今、新車で買える国産セダン一覧

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ステーションワゴンや2ドアクーペ、5ドアハッチバック、さらに1BOXワゴンやミニバン、クロスカントリー、SUV、クロスオーバー…現在、乗用車には様々なボディタイプやカテゴリーがあり、ライフステージや用途、趣味に合うクルマを選べるようになった。こうした多彩なクルマの原点、基本形ともいえるのが、エンジンルーム、キャビン(車室)、トランクスペースがそれぞれ独立し、4枚のドアを持つセダンといえるだろう。

ボディタイプやクルマのカテゴリーが増えたことで近年、セダンに当たる〝スポットライト〟の量が減りつつあるのも事実。とはいえ、スポーツカーや商用車の専門メーカーを除けば、国内外の自動車メーカーの多くは、セダンがフラッグシップモデルであることも多いし、まだまだモデルラインアップも健在。そこで、今新車で購入できる国産セダンを紹介しよう。

 

《トヨタ》
プレミオ/アリオン…カローラが3ナンバーサイズになったことで、今や唯一トヨタの5ナンバーセダンとなったのが「プレミオ」「アリオン」だ。ちなみにプレミオとアリオンは姉妹車となるが、プレミオはコロナ、アリオンはカリーナの後継モデルという位置づけである。

 

初代プレミオ/アリオンが登場したのは2001年のことだが、現行モデルはまだ2代目。途中マイナーチェンジや一部改良を受けながらも、2007年から販売中というロングセラーモデルだ。エンジンは1.5リッター、1.8リッター、2.0リッターのガソリンで、トヨタの現行セダンの中で、唯一ハイブリッドが設定されていないモデルでもある。使い勝手の良さ、運転のしやすさでは定評があり、後席のリクライニングやトランクスルー機能により、セダンの枠を超えたステーションワゴン並の機能性も持つのも特徴。派手さはないが、堅実なモデルだ。
【希望小売価格】198万8000円~276万2000円(~272万5000円:アリオン)

 

カローラ…初代は1966年発売。当初から手頃な価格、実用性を備える大衆車としてクルマを多くの家庭に普及させた。1969年から2001年まで、33年間連続で国内乗用車登録第1位を達成するという記録も保持している。つまり日本のモータリゼーションの歴史そのものといってもよい。歴代カローラを見れば、その時代に求められた自動車像が分かるというわけだ。

これまで、スポーティな走りが積極的に語られることは少なかったが、12代目となる現行モデルは走行性能を飛躍的に向上。1.2Lターボ+6MTモデルも設定され、スポーツ派の期待にもより応えられるようになった。
【希望小売価格】193万6000円~294万8000円(除くカローラアクシオ)

カムリ…もともとは「セリカ・カムリ」名でセリカの派生車種として登場したのが出発点。その後はFF方式で広い室内空間を持つ上級セダンとして主に海外市場で活躍、トヨタを代表する世界戦略車として成長したモデルだ。

車名から「セリカ」が外れてから9代目となる現行モデルは2017年の登場。国内は2.5エンジン+モーターのハイブリッドのみのラインアップとなるが、電気式4WD(E-Four)も設定。アグレッシブなフロントマスクや先進的なコクピットを持ち、ゆとりある上質な室内空間とパワフルな走りを両立している。静粛性の高さでも非常に優秀だ。

【希望小売価格】345万6000円~464万8000円

 

クラウン…初代は1955年にデビュー。以降、日本を代表する高級セダンとして時代ごとの最新技術を採り入れ進化を続けてきた。15代目となる現行モデルは2018年に登場。クルマづくりや開発テストも含めて一新され、ハンドリングは欧州スポーティセダンに比肩するレベルにある。パワートレーンはハイブリッドが3.5L+モーター、25L+モーターの2種類、ガソリンが2.0Lターボを搭載している。
【希望小売価格】489万9000円~739万3000円

クラウン

MIRAI(ミライ)…先進的な燃料電池自動車。タンクに水素を充填し、化学反応で水素から発生する電気でモーターを駆動する。システムを進化させた第2世代モデルになり、航続距離は850kmとなった。水素をガソリンのように充填して走るので、ガソリン車と同様の使い方ができるのがEVとの大きな差といえるだろう。
【希望小売価格】710万円~805万円

MIRAI(ミライ)

センチュリー…日本を代表するショーファーカーは、2018年に21年ぶりのフルモデルチェンジを遂げ、V型8気筒5.0リッター+モーターのハイブリッドとなった。後席まわりの内装や外観各部の仕上げには、匠の手仕事がふんだんに用いられている。
【希望小売価格】1996万2963円

センチュリー
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