GM、新型コロナウイルス感染拡大に対する取り組みを公表

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ゼネラルモーターズ(以下、GM)は、全米に広がる新型コロナウイルスの感染拡大の抑制と医療現場への支援を図るため、自動車製造技術やサプライチェーンを生かし、人工呼吸器や医療従事者用のフェイスマスクなどの製造・提供に取り組んでおり、対応についての概要を公表した。

 

<新型コロナウイルスに対する取り組み 概要>

◆人工呼吸器をシカゴ市内の病院などへ出荷開始、8月末までに3万台を提供

GMは、米国保健福祉省との契約に基づき、医療機器メーカー、ベンテック・ライフ・システムズ社の重症患者用人工呼吸器を量産、シカゴ市内の病院などへ出荷を開始した。3月中旬にベンテック社と連携し、3月25日にはGMのインディアナ州ココモ工場で生産準備を開始し、GMの先進的な電子機器工場は医療機器の生産に転換した。4月8日には米国保健福祉省の国防生産法に基づき、人工呼吸器3万台を製造する契約を授与し、1,000人以上の従業員が製造にあたり、今月中に600台以上の人工呼吸器を出荷。6月末までに注文のほぼ半数、8月末までに全ての納入を完了する予定となっている。また、必要に応じて8月以降も生産可能としている。

 

◆医療用マスクを月に150万枚生産、フェイスシールドや防護服などの医療装備の製造も拡大

ミシガン州ウォーレン工場において、月に最大150万枚の医療用マスクの製造を開始し、すでに地元の病院などに納入している。GMはミシガン州製造業協会の協力やサプライヤーと製造計画を共有し、既存の自動車メーカーと提携して、マスク生産に必要な材料と装置を最大限活用できるように努めているほか、従業員のボランティアにより製造されたフェイスシールドや防護服などの医療装備を寄付するとしている。

 

◆非営利団体への支援を強化、助成金に加え、2,100人以上の従業員が活動をサポート

新型コロナウイルスの影響で学校が臨時休校となった子どもたちの学習を支援するため、家庭に必要な学習用の教材などを届けるDonorsChoose Keep Kids ラーニングプログラムに100万ドルの助成金を、約40の全米の非営利団体に165万ドルを提供したほか、2,100人以上のGMの従業員が、地域社会のボランティアや寄付活動に参加している。

 

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