パーク24、新型コロナウイルスに対する対応状況と影響を公表

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パーク24は4月15日、自社グループにおける新型コロナウイルスに対する対応状況および影響等について公表した。

 

<カスタマーへの対応>

可能な限り駐車場サービスおよびモビリティサービスは継続して営業を行うと同時に、カスタマーの健康と安全を第一に考えた施策を実施

  • 駐車場サービスについては、全国展開しているタイムズパーキングの多くは無人時間貸駐車場であるため、一部駐車場を除き通常通り営業。
  • モビリティサービス(タイムズカー)については、車両の消毒の強化および車両への除菌スプレー(次亜塩素酸水スプレー)の設置を行い、さらに有人運営であるレンタカー店舗においては、店舗への消毒液の設置やスタッフのマスクの着用等の対応を実施。
  • カーシェアにおいては、通勤等で混雑を避けて移動できること等を目的として、夜間利用時の価格の見直しを行うことで利用しやすいサービスを提供(3月6日(金)~4月20日(月)までの期間限定サービスとして提供)。

 

<自社グループの社員への対応(主に国内における対応)>

  • マスクの着用、手指のこまめな消毒等を徹底する等、政府の指針に沿った感染対策の強化と、感染の可能性や懸念を持つ従業員をサポートするための明確なアドバイスと情報共有を実施。
  • 12 都道府県(北海道・東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・愛知県・石川県・大阪府・京都府・兵庫県・広島県・福岡県)の事業所に勤務する社員は在宅勤務の実施および特別休暇を付与。
  • 上記地域に限らず、保育園・幼稚園および小学校等の休校・休園・登園自粛要請により出社が困難な社員や、妊娠中および基礎疾患がある等、感染した場合のリスクの高い社員についても特別休暇を付与。
  • 事業継続のために出勤が必要な社員へは、感染予防を支援することを目的として「出勤サポート手当」を支給。
  • 出勤する際には、時差出勤、公共交通機関を使用しない通勤方法として社用車通勤および自社サービス(タイムズカー、タイムズカーレンタル、タイムズカーシェア)の利用を推奨。
  • その他にも、不要不急の国内外の出張や事業所間移動の禁止、Web 会議や電話会議の積極活用、大規模イベント・セミナーの開催・参加の見合わせ等を実施。
  • なお、海外の展開国においては、多くの国で政府からロックダウンや行動規制が発令されていることから、5か国(オーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、シンガポール、英国)で在宅勤務を実施。

 

<各事業における影響と対策>

◆駐車場事業国内

政府や各自治体からの外出自粛要請に伴う移動の減少等の影響により、タイムズパーキングの 2020年3月の売上高前年同月比は 89.8%となっており、上記のような状況を踏まえ、管理・メンテナンスの更なる効率化等を実施。一方で、新規開発については、収益化が可能な物件に絞って開発を進めている。

◆モビリティ事業

  1. タイムズカーレンタル:法人・個人ともに日常的な移動の減少に加え、インバウンド含む旅行観光需要の減少影響を受けて貸出件数が減少しており、上記ような状況を踏まえ、保有車両台数および店舗スタッフ数の適正化等を実施。
  2. タイムズカーシェア:個人・法人ともに外出自粛要請に伴う移動の減少等の影響により、貸出件数が減少しているが、会員数は着実に増加していることもあり、収益性が見込めるエリアにおける車両設置は継続して実施。
  3. 駐車場事業海外:展開国(台湾・オーストラリア・ニュージーランド・シンガポール・マレーシア・英国・韓国)の多くにおいても、日本国内と同様に交通インフラとしての駐車場の機能を果たすために、カスタマーや社員の安全性を第一に考え、有人駐車場を省人化する等の施策を実施したうえで営業を継続。一部の国で政府から強制力の強いロックダウンや行動規制が発令されていることから、稼働に大きな影響が出ている。なお、駐車場事業海外においてもコスト抑制等の施策に努めている。

 

<連結業績への影響>

 2020 年 10 月期第1四半期(2019 年 11 月~2020 年1月)の連結業績は各事業ともに順調に推移していたが、各国における2月以降の新型コロナウイルス感染症拡大による外出の自粛、国内においては3月の各都道府県知事による外出自粛要請の発表ならびに4月7日の日本政府の緊急事態宣言の発表等があり、パーク24グループの事業において多大な影響を及ぼしているため、上記影響を軽減すべくさまざまな対策を実施しており、今後も急速に変化する状況に応じて必要な対策を継続する。

 

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