【ワンダー速報】RAV4オーナーがフォレスターに試乗!その違いとメリット・デメリットを解説!

試乗レポート

■スバルフォレスターPremiumに試乗してきました!

トヨタ・RAV4 G Z packageに9ヶ月乗ってきた私ですが、以前から気になっていたフォレスターに遅ればせながら試乗させていただきました。

よく比較される2台ですが、RAV4オーナーから見たフォレスターはどのように写ったでしょうか。

■エクステリアは変化不足すぎる印象

試乗車はスバル・フォレスター2.5L NAエンジンのPremium、車両本体価格は308.0万円からとなっています。

フォレスターは全グレードAWDなので、それを考慮すれば価格もお買い得感があります。

試乗車はスバル・フォレスター2.5L NAエンジンのPremium、車両本体価格は308.0万円から

エクステリアは、先代フォレスターとどこが変わったのかわからないくらいキープコンセプトとなっており、フルモデルチェンジしたのに目新しさが全く感じられなかったのは残念。

よく見比べるとヘッドライトの造形や、面構成が細かく緻密になっているなどの差はありますが、「グレード違いです」って言われたら信じてしまうほど、よく似ています。

質実剛健なスバルなので、あえて変えないという選択肢なんだと思いますが、ちょっと保守的すぎだと思いました。それでもフォレスターファンが買い換えるには、安心感があるのかもしれませんが。

フォレスターのヘッドライトには、なんとアダプティブドライビングビームという、アダプティブハイビームシステムが搭載されています。

これは、カメラで対向車や先行車を読み取り、その部分だけハイビームを遮光するというハイテクなヘッドライト。

RAV4ではオートマチックハイビームというハイビームをON/OFFするシステムしか備わらないので、この点でもフォレスターのほうが優れています。

フォレスターのボディサイズは、全長4,625mm×全幅1,815mm×全高1,715mm(ルーフレール含まず)、ホイールベース2,670mmとなっています。

昨今巨大化が進むSUVですが、全幅を1,850mm以下に抑えているのはさすがスバル。

RAV4の全幅は1,855〜1,865mmと、完全に北米仕様で日本にローカライズされている感は薄いです。

フォレスターは全幅がRAV4よりも4cm程度幅狭なので、迫力ではRAV4のほうが強いかもしれません。

一方、マンションの一般的な駐車パレットの幅は1,850mmなので、フォレスターだったら収まります。

エクステリアはキープコンセプト過ぎて、先代から変わった感じがしない。

フォレスターPremiumのリアビューですが、コの字型のリアコンビネーションランプの中央部分が少し盛り上がるようなデザインになっており、リアビューをボリュームあるように見せています。

フォレスターのエクステリアをグルっと一周見た総評としては、「見た目は超キープコンセプト過ぎてフルモデルチェンジと気づかないレベルなのはもったいないが、日本に適したサイズで発売してくれているのは嬉しい。」と思いました。

変わったのはリアビューのワイド感が出たのは良かったですが、正直、見た目のブレイクスルーはなく、街中ですれ違っても新型か先代可かひと目で識別できないレベルです。

思わず目で追ってしまうというような「見た目で惚れる」という要素に弱いのは事実です。

ただ、「見た目より性格で判断してくれ!」っていう人のような、内容はとても進化したクルマになっています。

見た目の地味さに惑わされず、中身をちゃんと評価できる人には、質実剛健でニーズに確実に応えてくれるコストパフォーマンスの高い一台になっていると思います。

リアビューは先代から一番変わったのがわかりやすい。

■インテリアも質実剛健

続いてはインテリアです。

ドアトリム上部もソフトパッド、トリム中央はステッチ付きの合成皮革で覆われていて、ウィンドウスイッチにもメッキの加飾もあります。

Premiumには運転席助手席パワーシートが標準装備!しかも、本革シートも4万円で装備可能。RAV4では運転席しかパワーシートが無かったのでその点はフォレスターのほうが優れています。

インテリア全体のデザインは、インプレッサ以降の新世代スバルのデザイン文法に則った造りになっていますが、奇をてらわず真面目なデザインや配置になっていると思います。

最近のスバルは内装の質感も向上。デザインはオーソドックスながら使われている素材感は良い。

まずはインパネ周りですが、スパルではインパネ上部に6.3インチの「マルチファンクションディスプレイ」という横長のモニターが付いているのが特徴です。

ナビの更に上にモニターがあるのは面白いですよね。

こちらは視界の先に配置されているので、ヘッドアップディスプレイの変わりのように作用します。

表示できる情報も切り替えられ、燃費やエアコンの作動状況、アイサイトの作動状況などを見ることができます。

スバルの内装の特徴でもあるインパネ上部に設置されたマルチファンクションディスプレイ。

その下には三菱電機のDiatoneサウンドビルトイン8インチナビが装備されていました。

こちらは他にもPanasonic製のビルトインナビも選べますが、どちらも8インチ。解像度などは輸入車やトヨタなどのものに比べるとちょっと劣るかなという印象。

しかも三菱電機のETCユニットでは、ゲートを通るたびに「ピー!!!ピー!!!!」と二回けたたましくなるのはマイナス点。ちなみにPanasonic製のETCユニットだとそんなことはないそうです。

エアコンスイッチ周りもピアノブラックになっているし、サイド部分もステッチ付きの合成皮革で覆われていたりと、内装のマテリアルは良いですね。

今回のフォレスターから電動パーキングブレーキのホールド機能である「オートビークルホールド」が装備された。

シフトブーツ付きのシフトノブに電動パーキングブレーキ、そしてAVH(オートビークルホールド)といういわゆるブレーキホールドも装備されました。

今までのスバル車は電動パーキングブレーキはあっても、ホールド機能がなかったのが残念でしたが、最近からAVHが付いて一気に実用性が高まりました。

これにより、信号停止時などでブレーキがホールドされ、右足がブレーキペダルから開放されます。

発進時はアクセルを踏めばホールドが解除されるので非常に楽ちん。

一度使うと病みつきなほど快適な装備なので、これが付いてるのは嬉しいですね。

そしてフォレスターは全グレードAWDで、X-MODEというAWDのモードセレクトダイヤルも装備されています。

雪道や砂浜、泥道など、いろいろなモードが選択可能。

フォレスターのゲレンデタクシーは、ゲレンデでも豪快に走れることで有名ですね。

スイッチが機能的に配置されたステアリングホイール

続いてステアリングホイールですが、スイッチが多数並んだ高機能なステアリングホイールになっています。

エリアごとに操作する内容が分かれているので慣れてしまえば迷うこともないでしょう。

左側のスイッチ類は、主にドライブに関することで、アイサイトツーリングアシスト系のスイッチや、SIドライブというドライブモードセレクトのスイッチが集約されています。

そしてメーターは、オーソドックスな2眼タイプの中央に4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイが並ぶタイプ。

4.2インチは今日日小さいと思いますが、フォレスターの場合、それとは別に6.3インチのマルチファンクションディスプレイがあるので、一度に表示できる情報量の不足はあまり感じないのは良いですね。

スバルも最近では内装の質感が非常に良くなりました。

内外装は以下の動画でもインプレションしています!

■後席やラゲッジスペースは実用性も十分
後席足元は余裕の広さ。RAV4と同等か、それ以上。

続いては後席ですが、リアドアの開口幅も広く、90°近く開きます。

ドアトリムも上部はハードプラですが、中央部分はステッチ付きの合成皮革で覆われるなど、質感面も良いです。

そして、スバルがこだわったと言う、リアドアシルに足をかけられるフラットスペースが用意されている点。

これにより、ルーフレールに載せた荷物などにアクセスしやすくなっているとのこと。たしかに。

リアドアシルに足をかけられるフラットスペースが設けられている

フォレスターのリアシートの頭上高周りはかなりゆったりしていました。

身長173cmの私のドラポジに運転席をセットしても、後席膝前にはコブシ2.5個分くらいのスペースがあり、さらに後席のリクライニング機構も完備されているなど、後席の快適性も高いです。

シートバックポケットも2段式になっていて、運転席助手席両方にあります。

センターコンソール後端には、エアコン吹出口とUSBポート2口、さらにはリアシートヒーターまで完備!

RAV4にもリアシートヒーターは無いので、こういった装備面での実用性はフォレスターのほうが優れていますね。

フォレスターがRAV4より優れる点として、後席シートヒーターが完備されていることも挙げられる。

最後にラゲッジスペースですが、パワーテールゲートはオプションです。

ラゲッジ開口幅は1300mmもあり、ラゲッジ容量も520Lを確保。

この時点でもかなり広いですが、フォレスターの良いところはラゲッジ側からも後席シートバックを倒すスイッチが付いている点。

RAV4にはラゲッジ側から倒すスイッチがないので、かなり手を伸ばしてシートバックに手をかけて倒す必要があります。

ラゲッジスペースは後席を倒せば完全にフラットになる。RAV4では少し斜面になってしまう。

後席をたためば完全にフラットなラゲッジスペースになります。

対するRAV4ではやや後席シート側が斜めになっているのに対してフォレスターはフラット。

この点でもユーティリティはフォレスターが有利ですね。

■走りは以前のようなパンチはないが上質

続いてはドライブフィールですが、2.5L NAエンジンにリニアトロニックというスバル独自のCVTが組み合わされています。

このリニアトロニックが相当良い仕事をしており、CVTらしからぬダイレクト感のある加速を魅せてくれます。

エンジンルームからの静粛性はかなり高く、高速を100km/hで巡航していても、エンジンからはほぼノイズは聞こえません。

信号停止時の発進加速のみ、エンジンからの主張が聞こえる程度で、車速が乗ってしまえばほぼ無音に近いです。

さらにロードノイズも相当抑えられており、街中から高速まですべての領域で静かでコンフォート。これには驚きました。

試乗車はスタッドレスタイヤを履いていたので、これがサマータイヤならさらに静かな可能性もあります。

スバルの代名詞でもある「アイサイト」も、「アイサイト・ツーリングアシスト」へと進化しており、ver.3までのアイサイトではアダプティブクルーズコントロールの上限速度が100km/hでしたが、ツーリングアシストでは上限速度120km/hまで対応しています。

さらに、アクティブレーンキープ機能もステアリング制御力がアップしており、ver.3まででは60km/h以上の高速運転時ではないとアクティブレーンキープは作動しませんでしたが、ツーリングアシストでは0km/hからシステムが作動するように進化し、一般道や渋滞時でもレーンキープしてくれるようになったのはありがたいです。

ツーリングアシスト作動中はマルチファンクションディスプレイに「ACTIVE」と表示される

ただ、フォレスターの走りは良い点だけではありません。

今回のフルモデルチェンジからターボ搭載車が無くなり、2.5L NAと2.0L+マイルドパイブリッドのe-BOXERのみとなりました。

それ故、往年のフォレスターのようなターボならではのパンチある加速力は味わえなくなりました。

ドライブフィールをRAV4と比較すると、ステアの応答性や静粛性、リニアな加速感、運転支援の動作の正確性など、フォレスターのほうが良いように感じました。

RAV4もフォレスターも、メインの市場は北米になるかと思いますが、RAV4のほうがより大陸的な乗り味で、ステア操作に対するボディ上屋の動きもかなりゆったりしています。

乗り心地自体も良いのですが、2.0L NAエンジンではやはり加速感に重さを感じる部分も多いです。

それに対してフォレスターは、2.5L NAなので余裕があるのもありますが、走りの味付け自体がもっとシャープで楽しさを感じるシーンが多かった印象です。

ドライブフィールは以下の動画でもインプレッションしています!

■フォレスターPremiumを試乗した感想、RAV4オーナーとしての評価は?

さて、各項目をRAV4と比較しながら見てみましたが、個人的な感想としては、「ボディサイズや装備の充実具合、走りの楽しさではフォレスター有利。ただ、ナビやコネクテッド系はRAV4のほうが便利。あとは見た目を許容できるか」と言った印象です。

フォレスターの弱点としては、車載通信器などがないため、昨今軽自動車にも付いているSOSコールのような機能もありませんし、トヨタのT-Connectナビでは、地図の自動更新ができる「マップオンデマンド」や、オペレーターサービスながありますが、フォレスターにはありません。

フォレスターではそうしたコネクテッド系は弱い印象ですが、それ以外の装備はかなり充実していてユーティリティも実用性が高いので、実用面を重視するならフォレスターも良いと思いました。

また走りや運転支援に関してもフォレスターのほうが優れていると感じる部分も多く、先代と代わり映えしないエクステリアが許容できるなら、フォレスターはかなり魅力的な一台になるのではないでしょうか。

新型フォレスターが気になる方は、お近くのスバルディーラーに足を運んでみてはいかがでしょうか?

[ドラヨス]
月間71万PVのブログ「ワンダー速報」と、月間330万再生以上のYouTubeチャンネル「ワンソクtube」の管理人。
クルマ買うチューバーを自称し、年に何台もクルマを購入してレビューするスタイルが好評。

ワンダー速報ブログ:https://wansoku.com/

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