グッドイヤー、自己再生型コンセプトタイヤ 「reCharge」を発表

新技術

ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(以下グッドイヤー)は、画期的な自己再生型コンセプトタイヤ「reCharge」を発表した。今回発表されたコンセプトタイヤは、タイヤ自らが環境に適応、変化するという。

 

グッドイヤー・ヨーロッパVice President兼Chief Marketing OfficerのMike Rytokoski氏は、「グッドイヤーは、個々の消費者のモビリティニーズに、より確実に応えられるタイヤを追い求めてきました。当社はこの度、パーソナライズ化と簡易化が進む、電動モビリティの将来に適合するコンセプトタイヤを完成しました」とコメントした。

 

「reCharge」のコンセプトには、“パーソナライズ”、“サステナブル”、“手間いらず”の3つのポイントに集約された革新的な特徴がある。

 

◆パーソナライズ:

「reCharge」のコンセプトの核となるのは、再充填が可能で、生成分解できるトレッドコンパウンド。個々のカプセル(カートリッジ)による再充填が可能となるため、タイヤ交換のプロセスが劇的に簡易なものとなったほか、カスタマイズされた液体コンパウンドを含有したカプセル(カートリッジ)を充填することでトレッドを再生、天候や路面の状態、またドライバーの運転方法にも、時間の経過とともにタイヤが適応することを可能としている。また、AIにより、個々のドライバーのプロフィールが生成され、カスタマイズされた液体コンパウンドが作成されることにより、利用者の用途にあわせ調合されたコンパウンドが生成される。

 

◆サステナブル:

コンパウンドは、生物由来物質を原料として、世界で最も強力な天然素材の一つである「蜘蛛の糸」から発想を得た繊維で強化されている。これにより、耐久性が極めて高く、100%生分解が可能なものとなっている。

 

◆手間いらず:

再充填可能なカプセルを使うことで、タイヤ交換のプロセスが劇的に簡易なものとなるほか、軽量なエアレス・フレームがトレッドを支えるトール・アンド・ナロー形状となる。これは薄くて頑丈なメンテナンスを要さない構造であり、これにより、空気圧のメンテナンスやパンクによる無駄な時間が無くなる。

 

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