横浜ゴム「尾道工場」が、いきもの共生事業推進協議会のABINC賞で特別賞を受賞

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横浜ゴムは、自社の尾道工場(広島県尾道市)が、1月30日、一般社団法人「いきもの共生事業推進協議会(ABINC)」の第2回ABINC賞において特別賞を受賞したと発表した。今回の受賞は、尾道工場が推進する多様な生物多様性活動が高く評価されたと述べている。

 

ABINC賞は、「いきもの共生事業所認証(ABINC認証)」を取得した事業所のうち、特にABINCの普及啓発や生物多様性の主流化への貢献度が高い事業所を表彰するもので、特別賞は波及効果の大きい施設や斬新な取り組みをしている事業所を選出している。横浜ゴムの尾道工場は、2018年3月にABINC認証を取得しており、また平塚製造所が2017年2月に、茨城工場が2019年11月に同認証を取得している。

 

横浜ゴムは、2010年に開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に合わせ「生物多様性ガイドライン」を制定し、国内外の工場で全員参加型の生物多様性活動を推進しており、尾道工場では全敷地の約45%を緑地が占めていることを活かし、敷地内に土地に適した樹種の木を植えた「潜在自然植生」の森を再生。また、自然にできた湿地や砂れき地を野鳥や昆虫が生息する空間(ビオトープ)として創出しているほか、従業員が定期的に野鳥や昆虫類を調査・記録する観察会を開催している。さらに、工場に隣接する藤井川の中流にある西藤親水公園では水質、水生生物、鳥類および植物のモニタリングや外来植物の除去、清掃活動などを進めていると説明している。

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