【第40回JAIA試乗会レポート】スポーツカーに匹敵する加速性能 アウディ・SQ2

試乗レポート

抑揚の効いたプレスラインが印象的なエクステリアデザインが多いアウディの中で、多角形を意味する「ポリゴン」をモチーフとした異色の存在がQ2。このQ2に、動力性能を高めた「SQ2」が設定された。

SQ2ベースモデルから若干ボディサイズが大きくなったが、コンパクトと呼べない輸入車SUVもある中、都心部の狭小道路も苦にしない取り回しの良さと、大半の立体駐車場にも入庫できるスペックは、デザインとともに大きな特徴となっている。

エンジンは2.0Lターボ(最高出力300PS/最大トルク400Nm)を搭載。時速0-100km加速は4.8秒と、スポーツモデルに匹敵するスペックを持ち、駆動方式はQ2シリーズで唯一となるアウディ伝統の「クワトロ」を採用する。

運転席からの見晴らしの良さや乗り降りのしやすさといった、SUVの良さは失われていないが、スポーツバージョンの「S」を冠するモデルらしく、走りに重きを置いたセッティングになっており乗り心地は硬い。高速域だとフラット感もあるが、街乗りの速度域では路面の継ぎ目や段差での揺れがキャビンまで伝わってくる。ファミリーでのファーストカーとしての利用を考えるならば、もう少し日常域での乗り心地がマイルドであっても良いと思う。

一方で、走りの質感は高い。ステアリングに対する挙動も素直で、意図したラインをしっかりとトレースし、どのシーンにおいても安定感のある走りを見せてくれた。

後席の居住性や荷室の広さは、車格を考えれば必要十分に確保されており、多用途な使い方にも応える素養を持つ。扱いやすいサイズ感のSUVに、刺激的な走りを求めるユーザーには注目してほしいモデルとなっている。

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