日産、和歌山県と電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結

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日産、和歌山日産自動車、日産プリンス和歌山販売、和歌山県の4者は、電気自動車を活用した「災害連携協定」を2月14日に締結したと発表した。

 

4者は、『和歌山県が災害に伴う大規模停電が発生した際に、県内の避難所等へ、日産の販売会社である和歌山日産自動車、日産プリンス和歌山販売より貸与される電気自動車(EV)「日産リーフ」を電力源として活用し、避難所等の円滑な運営と県民の安全確保に努める』という内容で協定を締結した。また、和歌山県内の市町村が「日産リーフ」を必要とする場合にも、和歌山県が日産の販売会社へ貸与の要請を行うと述べた。

 

和歌山県では、平成30年台風第21号の暴風雨で、多数の倒木や電柱倒壊等の被害を受けたことにより、34万軒を超える大規模な停電が発生し、その復旧に多大な時間を要したことを教訓として、様々な停電対策を進めている。電気自動車(EV)「日産リーフ」の活用についても、停電対策手段の一つとして期待しており、今後、和歌山県内におけるEV公用車の活用や、市町村による可搬型給電器導入の支援についても検討していると述べている。

 

また日産は、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表し、その活動を牽引するリーダーとして、全国の自治体や企業と協力して、電気自動車(EV)普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでおり、日産が推進する「ブルー・スイッチ活動」、そして、和歌山県が推進する、防災体制、対策強化の取り組みに両者が賛同し、今回本協定の締結を行う運びとなったとのこと。

 

【災害連携協定の概要】

  • 日産および和歌山日産自動車、日産プリンス和歌山販売は、和歌山県で災害を起因とする停電が発生した際、県(又は市町村)が指定する避難所等に、日産販売会社の店舗に配備している電気自動車(EV)「日産リーフ」と充電スタンドを無償で貸与する。
  • 和歌山県、日産、和歌山日産自動車、日産プリンス和歌山販売の協力により電気自動車(EV)からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所等の円滑な運営を図り、県民の生命及び身体の安全を守る。

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