ディスプレイオーディオには「ナビキット」装着がオススメ!(編集部)

コラム・特集

カーナビ専用機に代わり、トヨタが昨年から導入を開始したのが「ディスプレイオーディオ(DA)」。スマホと接続することで多彩な機能が使えるというものだが、ナビを使うのにもイチイチ接続しなくてはいけないのは地味に面倒くさい。

そんな人のためにトヨタが用意しているのが、DA専用オプションの「ナビキット」だ。これならスマホ不要でカーナビを使うことができる。ぜひ装着して欲しいアイテムだ。(編集部)

 

昨年、新型カローラと同時に登場し、順次トヨタ車に搭載となっているコネクティッドサービス「ディスプレイオーディオ(DA)」は、スマホと連携して様々な使い方ができるサービスだ。搭載車種も順次拡大し、現在ではカローラの他、アルファード/ヴェルファイア、グランエース、C-HR、カムリ、カローラ、ヤリスに搭載されている。

このディスプレイオーディオとは、スマートフォンと接続することでスマホで利用しているアプリや音楽等を車載ディスプレイ上で操作、利用できるものだ。具体的には地図アプリでのナビゲーションをはじめ、音楽や動画の再生、ハンズフリーでの通話や音声でのメッセージの入力・送信等が行える。つまり、スマホの便利な機能を、車内でもそのまま利用できるということだ。逆にいえば、従来のカーナビが搭載していた主要な機能はスマホに任せ、それを車内でも使いやすいようにするものともいえる。今後ディスプレイオーディオは、トヨタ車に順次搭載されていく予定だ。

ちなみにアプリとしては、ナビゲーションでは「TCスマホナビ」、「LINEカーナビ」、音楽では「LINE MUSIC」、「radiko auto」等、スマートデバイスリンク(SDL)に対応しているアプリがそのまま使える他、TV視聴とのセットオプション(有料)を申し込めば「Apple Carplay」、「android auto」にも対応し、GoogleマップやSiri/Googleアシスタント等の音声操作アプリも使うことができる。

しかし、ここで注意したいことが二つある。

まず一つ目は、ディスプレイオーディオそのものには「カーナビ機能」は搭載されていないということだ。そして二つ目は、車両にWi-Fiスポット機能は搭載されていないことである。

スマホのカーナビアプリは確かに便利だが、それには多くのデータを受信する必要がある。しかし、ドライブ中ずっとスマホがデータ受信を続けることになるので、スマホの通信料がハネ上がってしまう。このため、スマホの通信プランを見直す必要が出てくるユーザーも少なくないだろうし、そもそもスマホを利用していないユーザーは、カーナビを利用できないことになる。

<関連記事:最新ディスプレイオーディオでナビアプリやサブスクを使うとどのくらい通信量がかかるのか調べてみた!>

また山岳地やトンネル内等、通信環境が悪かったり、GPS信号が拾えない場所では正確なルート案内ができないのも、スマホナビの難点である。通信費を気にしつつ、不完全なルート案内で慣れない道をドライブするのは、なるべく避けたいものだ。

■2種類のナビキット、どう違う?

そこで編集部がオススメするのは、ディスプレイオーディオのオプションとして用意されている「ナビキット」の装着だ。

これはディスプレイオーディオにカーナビ機能を加えることで、今までの使い慣れたナビにするもの。スマホと連携させる必要がなく、もちろんスマホのカーナビアプリも使う必要がない。「普通のナビ」として従来の車載ナビと同じ使い方ができ、もちろん通信料も発生しないから経済面でも安心である。

そしてうれしいのは、このナビキットには、手軽な「エントリーナビキット」と、より充実したサービスが用意されている「T-Connectナビキット」の2種類が用意されていること(搭載車、設定の有無は別表参照)。

 

まず「エントリーナビキット」(6万6000円・税込)は車載ナビ機能として、VICSワイド対応、目的地検索(住所/50音/電話/履歴等)、5ルート探索/表示等の機能を搭載。また、T-Connect機能として、ヘルプネット(エアバッグ連動)、eケア、マイカーサーチ(うっかり通知/リモート確認・操作)、マイカーサーチPlus(アラーム通知、車両位置追跡、警備員派遣、エンジン始動通知)を利用することが可能となっている。

一方、「T-Connectナビキット」(11万円・税込)は、さらに便利なT-Connectの機能が利用可能。3年間無料で地図更新できる「マップオンデマンド」や、トヨタスマートセンターから配信される最適なルート探索と、車載ナビによるルート探索を合わせたルート案内が行なえる「ハイブリッドナビ」、対話しながら目的地の検索等が行なえる「エージェント」、車両盗難等の異常の察知や位置追跡を行えるセキュリティサービス「マイカーサーチ」等が利用可能となっている。

またオプションとなるが「オペレーターサービス」も使うことができる。つまり、従来のT-Connectナビと同等の使い方が可能というわけだ。さらにT-Connectの基本サービスは、5年間無料というのもうれしいポイントといえるだろう。

スマホ連携という新たな使い方に加え、T-Connectの多彩な機能が選べるディスプレイオーディオ。せっかく新車を購入するなら、その魅力をフルに活用できる「T-Connectナビキット」の装着をオススメしたい。

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