三菱自動車は、 1 月 31 日、埼玉県と兵庫県神戸市 、またそれぞれの地域に拠点を置く三菱自動車系列の販売会社である東日本三菱自動車販売株式会社、兵庫三菱自動車販売会社との間で災害時協力協定を締結したと発表した。
三菱自動車は、災害時に電動車を速やかに自治体に貸与できる体制づくりを目指す「DENDOコミュニティサポートプログラム」を推進しており、1月末で提携自治体数は21 となった。この協定は、災害発生時に改めて自治体と必要事項を確認する時間的ロスを無くし、給電等に活用できるプラグインハイブリッド電気自動車「アウトランダーPHEV」などの電動車を速やかに被災地・避難所等へ届けることを目的としている。
埼玉県は首都圏のベッドタウンとして多くの人口を抱え、首都直下地震に備えた帰宅困難者対策などに取り組んでおり、また、先月 17 日に阪神大震災から25 年を迎えた神戸市は、震災の教訓を生かした防災体制づくりを進めている。「アウトランダーPHEV」は、エンジンで発電した電気を大容量の駆動用バッテリーに蓄え、必要に応じて外部に給電できる機能を備えており、三菱自動車は、今回の提携によって、両自治体における災害対応の体制が強化され、地域住民の安全・安心に寄与できるとしている。